(2)5月の饅頭「木の芽薯蕷(きのめじょうよ)」
頂(いただき)に木の芽を飾り、さらに薄く焼き色をつけました。木の芽の香りが初夏の訪れを告げます。
【材料(12個分)】
・山の芋(すりおろし) 50g
・上白糖 100g
・上用粉 60g
・粒餡 300g(ひとつ25g)
・木の芽 12枚
・酢水(酢1:水2) 適宜
・上用粉(手粉) 適宜
・サラダ油 適宜
【作り方】
(1)山の芋をすり鉢ですり、上白糖を4〜5回に分けて少量ずつ加える。
(2)その都度、粘りとツヤが出るまでよくする。
(3)大きめのボウルに上用粉を入れ、(2)を加える。
(4)周囲からたたみ込むように、上用粉がなくなるまで丁寧に混ぜ込む。
ポイント◆粉を混ぜ込むときに、山の芋に含ませた空気を抜いてしまわないように注意する。(5)生地で餡玉を包む。粒餡を12等分して餡玉を作る。(4)の生地を12等分し、餡玉を包み、球形に形を整える。
ポイント◆空気が入ると、蒸したとき破裂するので注意する。(6)クッキングシートを敷いた蒸し器にならべ、酢水で霧吹きをしたら、蓋に露受けの布巾をして強火で8〜9分蒸し、熱いうちに木の芽を貼り付ける。
(7)フライパンに薄くサラダ油をひいてなじませ、ふき取る。(6)の頂に軽く焼き色をつける。
明日すぐ作れる「きんとん」レシピ京都の和菓子「葛焼き」の作り方 清 真知子/Machiko Kiyoshi
1960年神戸市に生まれる。83年裏千家学園茶道専門学校卒業。96年神戸市内に、2002年に東京・学芸大学に和菓子教室を開く。現在、茶道裏千家教授、茶道と和菓子の教室「さろん閑遊」を主宰。デモンストレーションと実技で構成される和菓子教室は、季節感溢れる美しい和菓子が初心者でも上手に作れると好評を博している。2014年兵庫県明石市に教室を移転。
【好評発売中】
家でこんなに美しい和菓子が作れるなんて!
今回ご紹介した和菓子を含め、主菓子と干菓子55のレシピを掲載。豊富なプロセス写真とわかりやすい文章で、ご自宅での和菓子の作り方をご紹介しています。
清 真知子 (著)
※Amazonほか各ネット書店でのご購入は
こちら。また、全国どちらの書店からも送料無料で店頭お取り寄せが可能です(一部お取り寄せが出来ない店舗もございます)。
撮影/浮田輝雄