幸せな食事のために欠かせないこととは? バークレーにある最も予約の取りにくいオーガニックレストラン「シェパニース」。
「シェパニース」を運営するアリス・ウォータースは幸せで豊かな食生活を送るためには、次の9つのことが大切だといいます。 1)地元の持続可能(サステイナブル)な2)旬のものを食べ、3)ファーマーズ・マーケットで買い物をし、4)庭に食べられる植物を植え、 5)資源は浪費せず大切にして、コンポストやリサイクルでゴミを少なくし、6)シンプルに料理し、7)みんなで一緒に料理して、8)みんなで一緒に食べ、9)食べ物を大切にする心を忘れずに。 「シェパニース」の名物「ガーデンレタスサラダ」。新鮮な葉物野菜をシンプルにビネガーとオイルで和えてある。
「シェパニース」店内。平日のランチでも常に満席。
オーガニックって何だろう? 日本でも最近は“オーガニック”という言葉を聞くようになってきましたが、「無農薬」で「体によさそう」という漠然としたイメージしかわかないという人も多いかもしれません。でも、アリスの9つの料理原則にもあるように、世界での“オーガニック”のとらえ方は、単に自分の健康面への配慮だけでなく、もっと地球環境に配慮し、永続可能(サステイナブル)な社会を作っていこうとする、マクロな考え方の中にあるように感じました。 世界の食トレンドのキーワード このアリスの9つの料理原則にも出てくる言葉で、特に「ローカル」「サステイナブル」 「エディブルガーデン」「ファーマーズマーケット」「コンポスト」「シンプル」 「ギャザリング」あたりのキーワードは、今回の旅でどこへ行っても目にし、耳にしたものであり、 これらが今の時代の流れなのだなと実感しました。なので、ここらへんのキーワードを、 私が実際に旅で見てきた、聞いてきたもの、食べてきたものから考察したいと思います。