第28回
達人のアイデアがあれば、きものはもっと楽しくなる!03
きものSalonが信頼を寄せる専門店5人の方々に聞く、きもので装う日の便利なアイテムやアイデア。3日目の達人は、西村呉服店 店長・後藤 紅さんです。
大判ショールには、便利な使い方がたくさん
【西村呉服店/店長・後藤 紅さんのおすすめアイテム】西村呉服店の後藤 紅店長からも、
昨日の「今小路 あま宮」小宮たつみさん同様、大判ショールをおすすめアイテムにあげていただきました。そしてたくさんの使い方をご提案してくださいました。
後藤 紅さん(以下、敬称略)「お出かけに羽織やコートをはおるのは、守っていきたいきものの嗜みですが、まだきものにご興味を持ち始めたばかりの方や、羽織やコートをお持ちではない方には、大判ショールは便利なアイテムです。
防寒として、それから素材によっては膝掛けや衿元の汚れ防止カバーとして、また急に台所をお手伝いすることになったときは前掛けにも、さらに風呂敷にも使うことができます。
ショールはかさばらないし、色々なシーンでも使えるのでとても便利なんですよ。お気に入りのショール、布を持つのはアクセサリーのように気持ちが上がりますしね」
写真手前より、どんなきものにも相性がよい雪花絞り。インド綿のショールは110センチと大判ですが、薄手なのでたためば厚手のハンカチくらいコンパクトに。ブルーのストライプ地は紬の装いの時に愛用中。藍染など日本の手仕事を積極的に取り入れている洋服ブランドのものなので和装にも馴染みます。鮮やかなロイヤルブルーの薄手のカシミヤショールは肌寒い日に。少しドレッシーに見せたい時はハイブランドのスカーフを/すべて後藤さん私物こちらは染織家・松田えり子さんのショール。シンプルな地模様の無地のショールは素材の美しさが際立ち、きものを選ばずに楽しめます。店頭には他にも作家さんの一点ものがそろいます。/西村呉服店わたくしE子、ショールは羽織代わりとして愛用していますが、はおるだけでなく、こんなにも使い道があるなんて考えつきませんでした。そしてこれからは羽織やコートもきちんと揃え、日本の文化を大切にしながらきものを楽しみたいと思います。
For きものラバーズ
何よりも、きものを纏ったときのワクワク感を大切に初めての方は洋服と同じように考えてみてください。ジーンズやワンピース、スーツやドレス……。普段着なのか、フォーマルなアイテムかによって着る場所は変わりますよね? きものも同じです。まずはどこにお出かけしたいきものが欲しいのか、そしてある程度予算を決めてからお店で相談してはいかがでしょうか。
おしゃれを表現する手段として、きものは洋服よりも繊細に、そしてご自身を豊かにしてくれるものだと思います。フォーマルでなければ、ある程度のルールは後付けでも。まずは、きものを着たときのワクワクする気持ちを大切にしてください。(西村呉服店/店長・後藤 紅さん)
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構成・文/笹本絵里 中島敦子 ※この連載で取り上げて欲しい、皆さんの「いまさら聞けない」きものの基本&疑問をぜひ お聞かせください! 件名「イチから始めるきもの道」と明記し、メールにてお寄せください。 E-mail:k-salon@sekaibunka.co.jp