クラウン(帽子の山)のデザインに特徴のある、大人の女性にぴったりのエレガントなストローハット。夏には快適で個性をアピールする帽子づかいを
そして最後に、日本の夏に合う帽子のおしゃれについて教えていただきました。
「高温多湿な日本の夏には、パナマのような軽い天然ストローや上質なイタリアンストロー、またはより表情のあるラフィア素材の帽子がおすすめです。
ナチュラルカラーやホワイト、パステルカラーなら、夏の小麦色に焼けた肌にも映えますし、強い日差しの下で爽やかに際立つでしょう。
また大胆な赤などは、日本女性の黒髪や陶器のようなきめ細かな肌に重ねることで、その美しいコントラストが目を引くはずです。
素材や色などに対して繊細な美意識を持つ日本の女性たちですから、ぜひ細部にまでこだわって様々なタイプの帽子を試してもらえたら、と思います」
今年の夏はいつもより少し冒険して、新しい帽子のおしゃれを楽しんでみてはいかがでしょう。
ロランス・ボシオン/Laurence Bossion
数々のトップデザイナーを輩出した「エコール・ドゥ・ラ・シャンブル・サンディカル・ドゥ・ラ・クチュール・パリジェンヌ」を卒業後、「ディオール」、「ギ・ラロッシュ」などで経験を積む。アクセサリー担当として働くうちに、装身具としての帽子に魅力を感じ、勉強を始める。
現在モディスト(帽子デザイナー)として20年以上の経験を持つ彼女は、2006年にカスタムハットとアクセサリーのブランド「ロランス・ボシオン」を設立。
フランスにおいて傑出した工業・手工業の技術を持つ企業に与えられる「EPV(無形文化財企業)」のラベルを持ち、イザベル・アジャーニやレディ・ガガら世界中のセレブリティからのオーダーや、「セリーヌ」、「ジュンコ・シマダ」などのトップブランドのコレクション用の帽子も手がけるなど、モード界が最も注目するモディストの一人。
Information
Laurence Bossion(ロランス・ボシオン)
10, rue Saint Roch 75001 PARIS(
地図)
電話: +33(0)1 42 96 80 50
http://www.laurencebossion.com
ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
ファッションライター。『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。2019年夏、ついに憧れのブルゴーニュに家を購入! 夢は夫とともにB&Bを営むこと。パリで道ゆくおしゃれな人に体当たり取材する「
パリ、大人のおしゃれの見本帳」、行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を同サイトで連載中。
写真/井田純代 編集・取材・文/ルロワ河島裕子