365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
記事一覧はこちら 【お悩み】頭痛の適切な応急処置を知りたいです
頭痛持ちです。痛くなったときの適切な応急処置を教えてください。
【回答】片頭痛なら冷やし、緊張型頭痛なら温めましょう
『頭痛女子バイブル』の監修者、五十嵐 久佳先生によると、ひとことで頭痛といっても、いろいろなタイプがあるのだそう。
中でも多くを占めるのが、片頭痛と緊張型頭痛、そしてその2つの合併型だといいます。
片頭痛は、脳の太い血管が拡張し、その周囲をとりまく三叉(さんさ)神経が刺激されて起こると考えられていて、ズキンズキンと激しい痛みを伴います。
緊張型頭痛はストレスが主な原因と考えられていて、ギューッとしめつけられる痛みが特徴です。
まずは、自分の頭痛のタイプを見極め、次の措置で痛みをやわらげましょう。
<片頭痛の場合>痛むところを冷やすことで、血管が収縮して、痛みを軽減してくれます。
保冷剤や冷却シートでこめかみ部分をおさえたり、横になるなら氷枕でもいいでしょう。ただし、体は冷やさないようにご注意を。
入浴は血流が促されて痛みが強くなるのでNG。ただし、10人に1〜2人は入浴でラクになることがあるため、一度、効果があるか試してみてもよいかもしれません。
<緊張型頭痛の場合>首や肩を温めることでこりがほぐれ、痛みがやわらぎます。
蒸しタオルやホットパックで温めたり、少し熱めのシャワーをあててもいいでしょう。また、血行をよくし、リラックスできる入浴もおすすめです。
頭痛にいい習慣を少しずつトライまず、あなたを悩ませる頭痛がどのタイプか、どのような状況で頭痛が起こるかがわかれば、あなたの日常はきっとラクになります。
『頭痛女子バイブル』では、さまざまな頭痛を減らすセルフケアや頭痛にいい習慣なども解説していますので、できることから、少しずつトライしてみてください。
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頭痛専門医として患者の話を丁寧に聞き、一人ひとりの症状に合った治療、服薬指導を行う。日本頭痛学会の理事を務めながら、頭痛専門医の育成、頭痛医療の研究と成果を国内外に発信している。
1979年北里大学医学部を卒業、同大学神経内科に入局、英国The City of London Migraine Clinicでの研修を経て、北里大学医学部内科(神経内科)講師に。
宮内庁病院内科医長、神奈川歯科大学教授などを経て富士通クリニック、東京クリニックで頭痛外来を担当。2014年4月より北里大学医学部神経内科客員教授に就任。
日本神経学会(代議員、専門医、指導医)、日本頭痛学会(理事、専門医、指導医)、日本脳卒中学会(専門医)、日本内科学会(認定医)ほか所属学会多数。
イラスト/umao 編集協力/山岸美夕紀
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