365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
記事一覧はこちら 【お悩み】老化と上手に付き合いたいです
日々増えていくシワやシミ……。老化は避けられませんが上手に付き合っていきたいです。いい方法はありますか?
【回答】女性ホルモンの変化について知っておきましょう
生きるうえで老化は避けては通れませんが、できるかぎりゆるやかにしたいもの。
アンチエイジング医療のエキスパートである医学博士の日比野佐和子先生に聞きました。
女性ホルモンの低下は老化の大きな原因に「加齢に伴う女性ホルモンの低下も老化の大きな原因となります。
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、40代から50代にかけて注目したいのはエストロゲンです。
エストロゲンには、肌のハリや弾力を保つ、血管や骨の健康を維持する、自律神経のバランスを保つなど、たくさんの働きがあり、女性の若さを守ってさまざまな健康トラブルを回避してくれるナイトのような存在です」
エストロゲンの分泌量は、20代がピーク「ところが、エストロゲンの分泌量は、20代がピーク。30代後半から低下し、更年期を迎える50歳前後には、20代とくらべ20〜30%ほど低下するといわれています。
エストロゲンが低下すると、一気に老化が進み、肌は乾燥してシワやシミ、たるみが目立つようになり、精神的にも不安定になったりします。
残念ながら、エストロゲンの低下を食い止めることはできません。しかし、減少の速度をゆるやかにすることはじゅうぶん可能なのです」
食生活を見直して、女性ホルモン減少の速度をゆるやかに「まずは、これまでの食生活を見直して、必要な栄養素を毎日の食事からとるように心がけましょう。なかでもおすすめなのは、大豆製品。
大豆に含まれているイソフラボンという成分は、体内でエストロゲンと同じような働きをすることが知られています。
さらに、睡眠や運動などの生活習慣を整えることにより、女性ホルモンの減少をゆるやかにすることが期待できます」(日比野先生)
ぜひ、食生活や睡眠、運動などの習慣を見直して、若々しさを保ちましょう。
#更年期の記事をもっと読む>> 日比野佐和子/Sawako Hibino
医学博士。アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会専門医)。内科医、皮膚科医、眼科医。大阪大学医学部大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学講座特任准教授。
現代医療の立場を踏まえ、欧米のアンチエイジング医学、中医学、アロマセラピーなどを取り入れた実際的な診療で定評がある「結果を出すドクター」。
イラスト/umao 編集協力/山岸美夕紀
質問・お悩みを募集中!・・・連載「365日美と健康のお悩み相談室」では、読者の皆さんからのお悩みや質問を募集しています。
こちらのフォームからお気軽にお寄せください。