紫陽花を巡る「鎌倉さんぽ」。今回は、海岸線と並ぶように線路が続く江ノ電に揺られて巡る、長谷周辺の「紫陽花の寺、紫陽花の社」をご紹介します。
鎌倉駅の南側、由比ケ浜から稲村ケ崎、江の島へと続くエリアには、海岸線と並ぶように江ノ電の線路が続きます。家々の軒先間近を電車が走る風景の中にも、顔をのぞかせるのが紫陽花。ことに長谷界隈では、山と海の景色の中に咲き競う、青紫のグラデーションに出会えます。長谷寺
(上写真
)の境内には
40種類以上、約
2,500もの株があり、小径を歩くとたわわに花をつけた紫陽花に囲まれます。
その程近くにあるのが御霊神社。裏山に植えられた山紫陽花は、深山八重紫や七段花、藍姫などがさりげなく混じり、神社の景色に溶け込みます。境内を横切る線路脇には氏子のかたがたが持ち寄った株が植えられ、電車と紫陽花のユニークな取り合わせはこの地ならではの風景。
成就院では、参道の両側に紫陽花、その先に青い海という絶景が広がります
(※
2017年は當山参道に紫陽花は咲いていません
)。武家が築いた古都の凜とした空気感、豊かな自然環境と趣ある古社名刹を背景に咲く紫陽花。自分だけの花の絶景を探しに、鎌倉を散歩してみませんか。
長谷寺(はせでら)
奈良時代の創建で、徳道上人が開山した浄土宗系の寺院。長谷観音としても親しまれ、十一面観音を本尊として祀る。文人とゆかりが深く、高浜虚子の句碑や高山樗牛が住んだという記念碑も残る。坂東三十三所観音霊場第
4番札所。
住所:神奈川県鎌倉市長谷
3‒
11‒
2TEL:
0467-22-6300交通:江ノ電長谷駅から徒歩
5分
花ごよみ:紫陽花
5月下旬~
7月上旬、花菖蒲
6月上旬~下旬
URL:
http://www.hasedera.jp/