心潤す夏の“花絶景” 第1回(全8回) “フラワーセラピー”という医学療法があるように、花には見る人を癒やし、幸せな気持ちにする力があります。夏は色彩鮮やかな自然の輝きに溢れた花々の季節。私たちの心を潤し、エネルギーを与えてくれる、夏の“花絶景”を、今年はぜひご自宅でお楽しみください。
燃えるような赤の群落が
夏山を華やかに覆う
ツツジ
ツツジは木全体に花がつくので満開時の華やかさは格別。『万葉集』に女性の若々しさ、美しさのたとえとして歌われ、装束の色としても古くから人気があり、『枕草子』の中で清少納言が、冬の下襲(したかさね)には躑躅(つつじ)色がよい、と書いています。日本人の美意識に響く花なのかもしれません。
宮城県
徳仙丈山(とくせんじょうさん)
自生のヤマツツジとレンゲツツジ約50万本が開花する初夏、標高711mの山が鮮やかな紅色に染まる。そのスケール感に魅了される。
宮城県気仙沼市赤岩物見
https://kesennuma-kanko.jp/(気仙沼観光推進機構)
見ごろ:5月中旬から6月初旬
写真/アイノア=縄手英樹
※ご紹介した絶景は、季節や気象条件等により見られない場合があります。ご了承ください。
※この特集は今夏、読者の皆さまの観光地への誘導を目的とするものではありません。来年以降のご旅行の参考にしていただきますようお願いいたします。
『家庭画報』2020年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。