日本が誇る堂々たる煌めきがここに
ギリシャ神話に登場する女神ヘラが愛した孔雀のブローチ兼ペンダント。光に応じて変色する貴重なアレキサンドライトを用い、赤銅や彫金技術などブランドらしさが感じられる、堂々たる輝きです。ブローチ&ペンダント「ヘラの愛でしもの」(YG×Pt×ダイヤモンド×アレキサンドライト×赤銅)2500万円 サファイアネックレス(YG×Pt×サファイア×ダイヤモンド)1000万円/ともにノブコイシカワ ●お問い合わせ/ノブコイシカワ TEL:047(324)4712西洋と日本が合致した見事な作品
解説/山口 遼(宝石史研究家)
丸みを帯びたサファイアをつなぎ合わせた四連のネックレスにセットされた、ブローチ兼ペンダントをよく見てください。一見、木の葉のように見えますが、下のところに小さな鳥の頭が見えますよね。
これは、「ノブコイシカワ」の得意とする世界中の古典に範をとったもので、羽根を広げた孔雀なのです。
ギリシャ神話ではヘラ、ローマ神話ではユノと呼ばれるゼウスの妻、神話の世界では最高位の女神が、身の回りに侍らせていた孔雀をブローチ兼ペンダントにデザインしたもので、作りは凝りに凝っています。
プラチナと金のほかに、日本古来の赤銅を取り入れています。羽根の芯に当たる部分で、黒く見えるのがそれです。羽根にはペアシェイプのダイヤモンドと小さなアレキサンドライトが流れるようにセットされ、孔雀の目やトサカにはカラーダイヤモンドと小さなアレキサンドライトが埋められています。
こうした西洋のモチーフを応用して優れたジュエリーを作るのは、思っているよりもはるかに難しいものです。元のままでは日本人には分かりにくいデザインになるし、逆に日本人に合わせ過ぎると、元の作品の良さや意味合いが消えてしまいます。
ノブコイシカワの巧さは、オリジナルのデザインを生かしながら、感覚的にもサイズ的にも、日本の女性に合うジュエリーを数十年に亘り作り続けていることにあります。これもその一つ。西欧と日本とが合致した見事な作品です。
表示価格はすべて税抜きです。
撮影/栗本 光
『家庭画報』2020年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。