シャツと身体の間にある「空気」を
纏うことで女らしさが際立つ
「台襟と襟が一体型になっていることで、襟全体がふわりと立つようになっているところも美しく見える理由」とおおさわさん。「白いインナーを着て、シャツのボタンは思いきり開け、パールのネックレスをつけるなど、シャツの“強さ”を和らげるとこなれた印象に。ボトムスには、プリントなど少し甘口のものを合わせて。今季のラルフ ローレン コレクションは、カラーベルトも充実しているので、白、赤、ネイビーなどの色をウエストに挿すと女らしさが光ると思います」。シャツ
11万1000円 パンツ24万6000円 ベルト3万4000円/すべてラルフ ローレン コレクション(ラルフ ローレン)ワードローブの基本というべき白シャツ。迷い世代なら、誰でも1着は持っているのではないでしょうか? しかし、実は白シャツほど難しく、バリエーションに富んでいるものはありません。
大人の白シャツ選びでこだわってほしいのは、サイズ感と素材。迷い世代になったら、身体のラインに沿ったジャストサイズよりも、少しゆとりのあるものを選び、身体とシャツの間にある「空気を纏う」ことを意識してみてください。若い時にはきちんと着たほうが格好良く見えますが、迷い世代以降は、ゆるっと少し着崩した感じの空気感=抜け感が色気に繋がると思います。
また、素材は、この白シャツのように、ほんのり肌が透けるくらいの上質なコットンだと、そこはかとない女らしさが漂って、とても格好いい。白シャツは、ごまかしがきかない分、素材のクオリティが決め手になるので、少々値が張っても、いいものを手に入れることをおすすめします。
白シャツ自体は辛口の部類に入るアイテムなので、迷い世代であれば、ボトムスをフェミニンなデザインにしたり、パールや大ぶりのアクセサリーをコーディネートして、どこかに女性らしさをプラスすることが大切。ただしビッグシルエットのシャツの場合は、ボトムスはタイトスカートのようなフィット感のあるものを選ぶ、ベルトでウエストマークするなど、「全身をゆるくしすぎない」のもポイントです。
強いストライプは
柔らかいものと合わせると色気が出る
しなやかに身体に沿うシルクのシャツ。「白シャツ同様、身体とシャツの間にある“空気”を纏うことを意識すると、ぐっと色気が出ます」。シャツ19万円 パンツ11万1000円 ベルト8万7000円/すべてラルフ ローレン コレクション(ラルフ ローレン)「THE ラルフ ローレン」と言ってもいいほど、このブランドらしい強さのあるストライプシャツ。私自身も、ストライプのシャツは大好きで、今までも数えきれないほど着てきましたが、こういう大胆なストライプは、迷い世代くらいの年齢にならないと、「強さ」に負けてしまい、格好良く着こなせない手強いアイテムだと思います。逆に、美しく着こなせたら、これほど素敵なアイテムはありません!
ポイントは、女らしさを効かせること。ボトムスには、写真のように、たっぷりと量感のあるリネンのワイドパンツや、揺れるシルクのロングスカートなど、フェミニンなアイテムを合わせて。また、ウエストにはベルトで横線の区切りを入れると、視覚効果でバランスが良くなります。また、足元は必ずヒールを合わせて。自立した女性ならではの、しなやかな女らしさを表現してくれるストライプシャツは、迷い世代だからこそ着こなせる最高のアイテムになるはずです。
迷い世代を迎える頃から、“ブランド迷子”になってしまって…という方がたくさんいらっしゃいます。そんな時は、昔好きだったものを思い出してみるのもいいと思います。身体や肌の質感などは変わっていきますが、好きなテイストはそうそう変わらないもの。ラルフ ローレンは、女性として身も心も成熟してから、本当に似合うようになるブランドです。私も、これから先もラルフ ローレンをさりげなく着こなせる女性でありたいなと思っています。
●お問い合わせ
ラルフ ローレン
フリーダイヤル:0120-3274-20
URL:
https://www.ralphlauren.co.jp/ おおさわ千春/Chiharu Osawa
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
〔迷い世代の服選び〕 40代にこそ効く「ブランド力」
表示価格はすべて税別です。 撮影/大見謝 星斗 編集協力/湯澤実和子