河瀨直美監督作には、今回が初めての出演となる井浦 新さん。「自分は何ができるのか、大きなチャレンジでもありました」と話す。世界で高く評価される河瀨直美監督の最新作『朝が来る』。ベストセラー作家・辻村深月さんによる同名小説の映画化で、実の子供を持てず特別養子縁組で男の子を迎え入れる夫婦と、中学生で妊娠・出産し、子供を手放さざるを得なかった14歳の少女を軸に、家族とは何かに迫ります。
朝斗(佐藤令旺)と名づけた息子の成長を見守る夫婦・栗原清和と佐都子を永作博美さんと演じた井浦 新さん。クランクイン前から、不妊治療の問診を受けるなど、清和が経験してきたことをリアルに体験。その時間と経験は、役を演じる上で「じかに生きてくる」と感じ、撮影が始まってからも実際に特別養子縁組で子供を迎えたい家族らの言葉を聞き、「どんどん役が育っていく感覚がありました」と語りました。
井浦さんいわく、河瀨監督の前では「1ミリでも芝居をしたら、切り捨てられますし、止められます」。「芝居をしないでそこにいるとか、感じたものをそのまま声に出すって、すごく怖いこと」だとしながら、井浦さん自身はそれをあまり感じないそう。その理由は、井浦さんの俳優としての歩みにアリ!? 俳優デビューからこれまで、そして河瀨監督の現場、特別養子縁組について……。それらをお話しいただいた井浦さんのインタビューは後日たっぷりお届けします。配信をお楽しみに!
井浦 新/Arata Iura
俳優
1974年9月15日生まれ、東京都出身。1998年、映画『ワンダフルライフ』に初主演して以降、映画を中心にドラマ、ナレーションなど幅広く活躍。近年の主な出演映画に『赤い雪 Red Snow』、『嵐電』、『こはく』、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』、『宮本から君へ』、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』などがある。紀行ドラマ『歩くひと』(NHK BS4K)に出演中。
『朝が来る』
原作:辻村深月『朝が来る』(文春文庫刊)
監督・脚本・撮影:河瀨直美
共同脚本:髙橋 泉
出演:永作博美 井浦 新 蒔田彩珠 浅田美代子
佐藤令旺 田中偉登/中島ひろ子 平原テツ 駒井 蓮
山下リオ 森田 想/堀内正美 山本浩司 三浦誠己 池津祥子 若葉竜也 青木崇高/利重 剛
配給:キノフィルムズ/木下グループ
10月23日(金)より全国ロードショー
公式サイト
http://asagakuru-movie.jpⒸ2020「朝が来る」Film Partners