おうちで免疫アップ 人は心身がゆったりと落ち着き、楽しい気持ちになると、副交感神経の働きにより免疫力が高まるといわれています。心がときめく人のインタビュー、心がじんわりと温かくなる本と音楽など、家庭画報のナビゲーターがとっておきの情報を選んでくれました。
前回の記事はこちら>> ※新型コロナウイルス感染症の感染拡大の収束が見通せない現状を鑑み、6月8日に開幕を予定していた彩の国シェイクスピア・シリーズ第36弾『ジョン王』の公演は残念ながら中止となりました。 「シェイクスピア劇は、僕の土台にあるものです」──吉田鋼太郎
「こうして曲がりなりにも社会生活が送れるのは、俳優をやっているおかげ。俳優になっていなかったら、ロクなものにはなってないでしょうね」と笑う吉田鋼太郎さん。
観る者を魅了する硬軟自在な演技で、近年は映像作品でもおなじみだが、実は日本を代表するシェイクスピア俳優なのをご存じだろうか?
20代の頃から数々のシェイクスピア劇に出演。自身が主宰する主にシェイクスピア作品を上演する劇団では、演出も手がける。
「大変ですよ、シェイクスピア劇は。毎回もう2度とやりたくないと思うくらいヘトヘトになります。でも、そのぶん身につくものも多い。俳優にとっては土台となる演技の宝庫で、だからこそ時代劇にも、『おっさんずラブ』のような軽い現代のドラマにも、それを応用することができる。そこが魅力なんです」
2016年には蜷川幸雄さんの遺志を継ぎ、約20年前に始まったシェイクスピア全37作品の上演に挑む彩の国さいたま芸術劇場の人気企画「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の芸術監督に就任。
すでに3作品を演出・出演し、2020年6月にはシリーズ第36弾となる『ジョン王』の上演が控えている。悪評高いイングランド王ジョンの治世を描いた歴史劇だ。
「地味といえば地味な作品ですが、面白くなると思いますよ。激しく主張し合う論争劇、しかも主演は、満を持して14年ぶりにこのシリーズに出演する小栗旬くんですから。本人も気合十分です」