主人公のよき理解者を寛一郎さんが演じる映画『劇場』

本作は「圧倒的に男性のほうが共感できる映画だと思うんです」。では、見どころは……。「ちょこちょこ出てくるので観てください（笑）」

自身主導だから、自分のせい。一番の反省点は……

以前、「スクリーンに映る自分を観ることに抵抗がある」、「客観視できないから、自分の悪いところばかりが見えてくる」と話していた寛一郎さん。本作もそれは変わらないとしながらも、「この作品に関しては、ポイントでピョッと出てきて、ピョッといなくなって。出てくる前にはドキドキしますけど、自分が出ているシーンが終わったら、永田と沙希（松岡茉優）を観られる安心感がありました」。自分の悪いところが目につくことも他作品と変わりません。

「今回は野原という役に関して、監督からのリクエストみたいなものはあまりなくて。監督に言われてした芝居なら監督のせいにできるんですけど、完全に僕主導だったので、“自分のせいだ”ってなってます（笑）。一番は、永田に説教するシーンですね。自分の中では軽すぎたかな、もっと間を取ってもよかったんじゃないかって。何か急いじゃってたんでしょうね。観ていて違和感というか、もっとよくできたなっていうのはあります」


「映画って時差があるから」と寛一郎さん。本作の撮影は2019年6月上旬から7月中旬にかけて。クランクアップしてから公開までの間にいろいろと経験し、成長もします。当時の自分のベストでも、重ねた経験がよしとはしない。「それが面白いところでもあるんですけど」と言う寛一郎さんの成長の軌跡をお見逃しなく。