ご自宅で和菓子作りを楽しんでみませんか?作りたての和菓子のおいしさは格別です。
ご紹介するのは、7月のきんとん「天の川」。そぼろを淡い紅(織姫)と淡い青(牽牛)に染め分け、中央に細かな錦玉(天の川)を配しました。
作り方を教えてくださったのは、清 真知子(きよし・まちこ)さん。茶道裏千家教授の資格を持ち、兵庫県明石市で茶道と和菓子の教室「さろん閑遊」を主宰しています。
(1)7月のきんとん「天の川」の作り方
【材料(10個分)】
[そぼろ餡]
・
白餡 200g
・
山の芋餡 150g
・食紅(紅、青) 適宜
・
こし餡 150g(ひとつ15g)
・
錦玉羹 適宜
【準備】
こし餡を10等分して餡玉を作る(こし餡の作り方は
こちら。なければ市販のもので代用可)。
透明な錦玉羹を作る(作り方は
こちら。なければ市販のもので代用可)。
【作り方】
(1)錦玉羹を包丁で細かく刻む。
(2)そぼろ餡用の白餡と山の芋餡を合わせて丁寧に混ぜ、そぼろ餡を作る。
(3)(2)に食紅を混ぜ、色を染める。淡い紅と淡い青のそぼろ餡を半量ずつ作る。
(4)(3)を厚みを2cmくらいに均等にのばす。目のやや細かい漉し器(なければざるで代用)にのせ、手前から奥へ手の腹で押し出すようにして、それぞれやや細目のそぼろを作る。
(写真で使っている餡は別のきんとんのもののため、緑色をしています)(5)先の細い箸を使い、手のひらに、土台となるそぼろをのせる。中に入れる餡玉がのる程度の大きさに。
(写真で使っている餡は別のきんとんのもののため、緑色をしています)(6)(5)のそぼろに餡玉をのせ、箸を使って下の方からそぼろをつけていく。全体のバランスをみながら、しっかり植え込むようにつける。餡玉に左右半分ずつそぼろをつける。
ポイント◆箸を拭きながら作業する。(7)2色の境目に錦玉羹を飾る。
清 真知子/Machiko Kiyoshi
1960年神戸市に生まれる。83年裏千家学園茶道専門学校卒業。96年神戸市内に、2002年に東京・学芸大学に和菓子教室を開く。現在、茶道裏千家教授、茶道と和菓子の教室「さろん閑遊」を主宰。デモンストレーションと実技で構成される和菓子教室は、季節感溢れる美しい和菓子が初心者でも上手に作れると好評を博している。2014年兵庫県明石市に教室を移転。
【好評発売中】
家でこんなに美しい和菓子が作れるなんて!
今回ご紹介した和菓子を含め、主菓子と干菓子55のレシピを掲載。豊富なプロセス写真とわかりやすい文章で、ご自宅での和菓子の作り方をご紹介しています。
清 真知子 (著)
※Amazonほか各ネット書店でのご購入は
こちら。また、全国どちらの書店からも送料無料で店頭お取り寄せが可能です(一部お取り寄せが出来ない店舗もございます)。
撮影/浮田輝雄