正しい姿勢と“パワーポジション”を意識して「ただし、長年、着用することに慣れていた人は、いきなり外すことに不安を感じるかもしれません。まずは、少しずつベルトやコルセットを装着する時間をへらしていきましょう。
そして、私が推奨する「
3秒これだけ体操」や背骨を支える筋肉を鍛えるエクササイズなどを少しずつでもよいので実践してみてください。
さらに、ふだんから正しい姿勢を意識するとともに、物を持ち上げるときには腰を落とし、背すじを伸ばすパワーポジションを心がけるようにしてみてください。次第に装具なしでも腰を動かせるようになりますよ」(松平先生)
このポジションで腰への負担が軽くなる!
20kgの荷物を持ち上げる場合。
1.腰を落として荷物に体を近づけるひざを曲げて腰を落とし、荷物を体に近づける。バレーボールでレシーブをする姿勢をイメージするとよい。
2.ひざを曲げ、背すじを伸ばして持ち上げるひざを適度に曲げ、背すじを伸ばして下半身全体で荷物を支えるようにしながら持ち上げる。胸を張っておしりを突き出す。
松平 浩/Kou Matsudaira
医学博士。東京大学医学部附属病院22世紀医療センター運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座特任教授。日本整形外科学会専門医。長年にわたり、腰痛の心理社会的要因との関連等を研究し、成果を上げる。腰痛の診断から予防・治療を体系化したプログラムの開発に努め、社会的な痛みである腰痛のセルフマネジメントの啓発に力を注ぐ。腰痛対策のエキスパートとして各メディアで活躍中。
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イラスト/umao 撮影/西山 航(世界文化社) 編集協力/山岸美夕紀
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