マットな赤リップ 上等な品格顔へ
ドレス10万5000円/パオラ フラーニ(アオイ)
ネックレス390万円 イヤリング425万円 リング165万円/すべてSA BIRTH
50代からの女性にとって、肌映え効果の高い赤口紅は、ひと塗りで美のオーラを引き寄せる最高のツール。質感がもたらす印象を知って使い分ければ、赤口紅の装い方の幅が広がります。「より華やかに装いたいときには"つやの赤"を、気品あるスタイリッシュな美しさを目指すなら"マットな赤"を。質感のクリエイションが進化していますから、今年のマットは潤い感があり、唇に寄り添うようにフィットして縦ジワを目立たせません」と黒田さん。
まさに旬のマット赤をエレガントにつけこなす一路さん。「意外なほど、しっくりなじむのはマットだからでしょうね。気負いなく赤を楽しめますし、ゴージャスなジュエリーとのバランスも素敵です」。この絶妙な質感を生かすには、口紅をじかに塗り、輪郭だけにブラシを使います。アイメイクは引き算して、肌になじむ赤みブラウンのアイシャドウと細めのリキッドアイライン。つやのあるチークで仕上げます。
潤いをたたえた進化系マットで品格をまとう「マットな赤」
1. 一路さん使用色:上質なベルベットのような柔らかなマット感が新鮮な、正統派レッド。キスキス マット 331 4300円/ゲラン
2. 多彩な質感のミックスで魅せるローズ系の赤。ルージュ ディオール ダブル 673 4200円/パルファン・クリスチャン・ディオール
3. 柔らかく軽やかに色づく新感覚の赤。ピュア カラー エンヴィ シアー マット リップスティック 07 4000円/エスティ ローダー
最後にとるリップラインで口もとに品格を
従来とは逆の順番で、唇中央からスティックでじかに塗り始め、おおまかに全体を塗ってから、最後にブラシで、ていねいにラインをとります。「乱れのないラインで大人の赤口紅に欠かせない“きちんと感”をもたせながら、輪郭部分は薄づきにすることで、重さや堅さのない仕上がりになります」(黒田さん)。
一路真輝/Ichiro Maki
宝塚歌劇団トップスターを経て舞台女優として活躍。中日劇場の最後を飾る「岡 幸二郎 inミュージカルコンサート」(12月19日)にスペシャルゲストで出演。
黒田啓蔵/Kuroda Keizo
ヘア&メイクアップアーティスト
あらゆるシチュエーションやニーズに応える発想力をもち、さまざまな年代に適したメイクアップ法を考案できる貴重なアーティスト。女優たちからの信頼が厚い。
表示価格はすべて税抜です。 撮影/Fumito Shibasak〈i Donna〉(静物) 富田眞光〈vale.〉 スタイリング/細田宏美(静物) 江島モモ(一路さん) ヘア&メイク/黒田啓蔵〈スリーピース〉 取材・文/佐藤由喜美
「家庭画報」2017年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。