小さな工夫で気分転換! 暮らしを彩るインテリア・アイディア 最終回(全6回) インテリアスタイリストの横瀬多美保さんの住まいは、コーディネートによって部屋の空気感を変える工夫に満ちています。花あしらいや布づかい、テーブルウェアで趣を一変させる24のアイディアをご紹介。皆さまも小さなイメージチェンジで、住空間に新しい風を吹き込んでみませんか。
前回の記事はこちら>> 食器づかいで気分転換(2)
気分が上がるお洒落な食卓ワーク7
●前回記事「食器づかいで気分転換(1)」はこちら>>横瀬さんの暮らしの中で、デコレーションの中心になっているのはテーブルコーディネートです。一日がスタートする朝食にはじまり、お昼も夜も、ティータイムも。ときには、グラスを傾けながら語らうことも。家族が集まる食卓は、たくさんの思い出と幸せを紡ぐ場所です。
だからこそ、もっと楽しい気分になれるひと工夫を。そうすることが、心のゆとりや豊かさにつながります。食卓に特別感を演出する7つの食卓ワークです。
idea 1
フードカバーでお菓子をデコレーションに
美しいスイーツは心をときめかせるもの。常温保存できるお菓子なら、ガラスのフードカバーを被せて“飾り”として楽しめます。プレートの縁にはパリの雑貨店で見つけた小鳥モチーフのクリップをつけました。
idea 2
デザインに遊び心を宿したキャビアプレート
ささやかなお祝いの日に登場するのは、ドーム形の蓋にチョウザメの持ち手がついた「ベルナルド」製のキャビア用プレート。「独創的なデザインに面白さを感じます」。シャンパンで乾杯して、幸せ気分を味わいます。
idea 3
器を重ねて新たな表情を引き出す
元は別々に使っていたデザート皿、クープグラス、小皿。偶然ぴったり収まることに気づいてから重ねづかいするように。使い方を変えてみると、手持ちの器から思いがけないコーディネートが生まれます。
idea 4
ガラス器を重ねて作るキャンドルホルダー
大小のガラス花器を重ね、間に水を張ってシダと小花をあしらった卓上キャンドルホルダー。葉や花がキャンドルの光に陰影を与えムーディな雰囲気が高まります。ガラスボウルなどを使って真似できるアイディアです。
idea 5
お菓子と花あしらいを一体化させる
高さのある「エルキューイ」のプティフールスタンドの中心部分にフローラルフォームを置いて花や葉を挿し、お菓子と花あしらいを一体化させたデコレーションです。花畑の中から、お菓子を摘み取るような楽しい趣向。
idea 6
使うのが楽しくなるエッグカッター
横瀬さんが朝食時に愛用しているドイツの「ゾーリンゲン」製エッグカッター。雄鶏をモチーフにしたキュートなデザインが、ゆで卵を食べるという日常の行為にちょっとした特別感を与え、楽しい気分にさせてくれます。
idea 7
斬新なアイテムを加えてモダンさを演出
“カトラリーを立たせる”という発想が斬新な、パリで求めた「ライヨール」のバターナイフ。こういった新鮮味のあるアイテムをアクセントとして取り入れると、コーディネート全体が垢抜けてモダンな印象になります。
横瀬多美保(よこせ・たみほ)テーブルコーディネーター、インテリアスタイリストとして『家庭画報』をはじめとする女性誌や料理本で活躍。百貨店やショールームのディスプレイ、商品開発にも携わる。新旧、和洋を自在に織り交ぜた、モダンでエレガントな世界観にファンが多い。
横瀬多美保さんが提案するインテリアレッスンの記事はこちら
〔特集〕小さな工夫で気分転換! 暮らしを彩るインテリア・アイディア(全6回)
スタイリング/横瀬多美保 撮影/鈴木一彦 取材・文/鈴木博美
※本テーマの掲載品はすべて著者の私物であり、アイテムによっては販売終了になっているものもあります。ご了承ください。
※本特集は、『家庭画報.com』の連載と、連載を書籍化した小社刊『テーブルコーディネートから始まる 美しい暮らしのインテリア365日』の一部を再編集したものです。
『家庭画報』2020年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。