凛とした美しさを
体現する「タンク」
タンク ルイ カルティエ 1925年 N. Welsh, Collection Cartier © Cartierカルティエの時計には様々な種類がありますが、私が気に入っているのはスクエアな「タンク」シリーズ。もともと「タンク」は、1917年に誕生。第1次世界大戦に登場した戦車=タンクのフォルムにヒントを得て作られました。
この時計が大人気を博し、その後「タンク アメリカン」「タンク フランセーズ」「タンク アングレーズ」などの国名が入ったシリーズや「タンク ディヴァン(長椅子)」「タンク アロンジェ(細長い)」のようにデザインのイメージから名がついたシリーズなど、バリエーションが増えていきました。
フランス語で「細長い」という意味を持つアロンジェ。タンクの中でも縦長のフェイスが特徴です。現在は展開数が限られているモデル。タンク アロンジェ 1974年 N. Welsh, Collection Cartier © Cartier力強さとエレガンスが同居する永遠の定番。タンク アメリカン 1993年 N. Welsh, Collection Cartier © Cartierブレスレットウォッチの最高峰。タンク フランセーズ 1995年 N. Welsh, Collection Cartier © Cartier私にとってカルティエの時計は「格好いい大人の象徴」。子どもの頃、時計好きな叔父が素敵な外車に乗り、腕にはカルティエをつけている粋な姿を見て、「私もカルティエの時計が似合う大人になりたい」と憧れていたのです。
その頃の記憶もあり、“男の人が愛する凛とした時計”という印象から私のマニッシュな装いに合うスクエアな「タンク」を真っ先に選びました。