アトリエのショーケースに並ぶ作品の数々。ピアスやイヤリング、ブローチやピンブローチなど、豊富なアイテムが揃います。ブローチは金具を付け替えて、帯留めにカスタマイズすることもできます。
糸と天然石、素材の力に無限の表現力を感じて
石渡さんが刺繍ジュエリー作家になったのは、約6年前のこと。「祖母も母も手芸が得意だったせいか、ピアノの発表会のワンピースに刺繍をしてもらうなど、子供の頃から、愛情と創作性にあふれた手製のアイテムに囲まれて育ちました」と石渡さん。
とはいえ、すぐに刺繍の道には進まず、初めはバッグのテキスタイルや刺繍による立体のインスタレーション作品を発表していたそうです。「妹が彫金のジュエリー作家ということもあり、女性の美しさを引き立てる装いのアイテムに、自然と心が惹かれました。」
石渡さんが丁寧に作る刺繍ジュエリーは、着け心地のよさも魅力。
「自分らしい表現は何かを考える中で、これまでの経験と子供の頃の記憶から、刺繍という手法を極めたいと考えるようになりました」と石渡さん。