パリ有数のホテル「オテル・ド・クリヨン」で経験を積み、国内外で料理教室を主宰するサルボ恭子さん。素材の持ち味を引き出す料理を得意とし、シンプルでありながら洗練されたレシピには根強いファンが多くいます。
サルボさんが日ごろ料理教室で教えているのは、「可能な限り材料や手間をそぎ落とした“シンプルフレンチ”」。忙しい日々の中で、あまり無理をせずに自分らしく、調理の時間も楽しめるようなメニューを提案しています。
そんなサルボさんの洗練された料理の中から、おうちで簡単に作れるフレンチのレシピを連載で教えていただきます。どの料理も、なんと5つ以内の材料と3ステップの調理で完成。特別な用意をしたり準備に長時間をかけたりすることなく、いつもより少しお洒落な気分の料理を気軽に作ることができます。
スプーン仕立てのアボカドクリーム
素材の旨み、酸味、香りをスプーンにのせてレストラン風に。一口でどうぞ!
スプーンに盛りつけないときはグラスなどに入れてもOK。おもてなしのときには前日に作っておけます。ただし、アボカドは充分に熟した傷のないものを選んでください。傷があると時間の経過とともにペーストが黒ずんできます。フードプロセッサーがないときはフォークの背でつぶすか包丁でたたくといいでしょう。
【材料(作りやすい分量)】
・アボカド 1個(約360g)
・プレーンヨーグルト 大さじ3
・えび(ゆでたもの) 4~6尾
・キウイフルーツ 少々
・ディルの葉 2本分
・塩 小さじ1/2強
【作り方】
(1)アボカドは種を取り、皮をむいて一口大くらいに切る。ヨーグルト、塩とともにフードプロセッサーに入れ、なめらかになるまで攪拌する。
(2)えびはみじん切りにし、キウイフルーツは皮をむいて5㎜角に切り、ディルの葉は5㎜幅に切る。
(3)スプーンに(1)をのせ、(2)を彩りよくのせる。
サルボ恭子/Kyoko Salbot
料理家。老舗旅館の長女として生まれ、料理家の叔母に師事したのち渡仏。パリ有数のホテル「オテル・ド・クリヨン」で研修、勤務しながら、フランスの郷土料理に魅了される。帰国後料理研究家のサポートをし、現在は東京、富山、台湾などで料理教室を主宰。素材と向き合い、その持ち味を引き出す料理を得意とし、出張料理やケータリングで料理が最もおいしく味わえる“瞬間”を届けている。雑誌やテレビなどでも活躍し、洗練された家庭料理には根強いファンも多い。『絶品ファルシ』(主婦と生活社)、『長谷園「かまどさん」で毎日レシピ』(河出書房新社)、『夜9時からの飲めるちょいメシ』(家の光協会)など著書多数。
https://instagram.com/kyokosalbot/【好評発売中】
全レシピ材料は5つ以内、作り方は3ステップで簡単!
今回ご紹介したレシピを含め、まるでビストロで出てくるような料理がご自宅で気軽に楽しめるレシピを45品掲載。「今日、フレンチを作ってみよう」、そんな意欲がわいてくる一冊です。
撮影/川上輝明(bean)