暑さで食欲のない日にもぴったり！ひんやり「たたききゅうりの葛スープ」

【お悩み】暑くて食欲がわかない日でも食べられるメニューは？

毎日暑くて、食欲がわきません。食欲のない日にもさっぱりと食べられるメニューはありますか？

【回答】ひんやりとした、きゅうりの冷製スープはいかが？

夏の暑さにやられて食欲がない……そんなときにぴったりなのが「たたききゅうりの葛スープ」。料理家・鈴木愛さんの著書『なんとなく不調をととのえるスープ』よりご紹介します。


きゅうりといえば夏を代表する野菜。よく知られているように95％以上が水分で、ほてった体を冷やす働きがあるといわれています。

また、栄養が少ないように思われがちですが、利尿作用がありむくみの解消に効果的なカリウムを豊富に含むほか、ビタミンKやビタミンC、腸の働きを整える食物繊維なども含まれているんです。

このビタミン、ミネラルが一緒にとれるきゅうりで作る冷製スープなら、食欲のない日でもきっと食べられるでしょう。

暑い日に涼感を呼ぶ冷たいとろとろスープ

たたいて大きめの乱切りにして軽く塩もみをしたきゅうりと、えのきたけときくらげを煮て葛粉でとろみをつけたスープをそれぞれ冷蔵庫で冷やしてから合わせ、仕上げに千切りにした新生姜をのせればでき上がり。

ひんやりとろとろのスープが体にしみ渡ります。

「おいしさのひみつは、きゅうりは水分が多いので、あらかじめたたいて塩もみし、スープをからみやすくすること」（鈴木さん）

見た目も涼し気な冷製スープで、暑い夏を乗り切りましょう。

たたききゅうりの葛スープの作り方

＜材料（2人分）＞
・きゅうり　2本
・えのきたけ　40g
・きくらげ　2枚
・塩　適量
・昆布だし　180ml
・干しまいたけだし　80ml
・醤油　小さじ2
・葛粉　20g
［薬味とトッピング］
・新生姜（ごく細いせん切り）　少量

＜作り方＞
1．きゅうりはたたいて大きめの乱切りにし、軽く塩もみをする。ペーパータオルで水分を拭いて冷蔵庫で冷やす。
2．えのきたけは石づきを切り落として3等分にする。きくらげは水でもどして細切りにする。
3．鍋に2、塩ひとつまみを入れ、昆布だし、干しまいたけだしをひたひたに注ぐ。蓋をして弱火でゆっくり火を通す。
4．残りのだし、塩ひとつまみ、醤油を加えて中火にする。ふつふつと沸いたら葛粉を水40ml（分量外）で溶いて加え、よく混ぜながらとろみをつけて火を止める。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
5．器に1を盛って4を注ぎ、新生姜を添える。