旅から生まれた作品を再演。今村ねずみさんがアジアで見た日本とは？

――今年で結成31年。若者4人とのコラボレーションは、いまや全員が50代となったザ・コンボイのメンバーにとっても刺激的だったのでは？

「そうですね。新しい風が入って、いい刺激になったと思います。僕も、改めて色々なことを考えました。自分にとってのエンターテインメントは、やっぱりコンボイショウしかない。誰が出ようが、それさえブレなきゃいいんだなと。それは“今、自分の中にあるリアリティって何だろう？”と問いかけながら、自分たちで培ってきたもの。言葉にすると、一つの物語の中に歌や踊りや、タップや笑いを盛り込んだ、全員が主役で脇役の舞台……といったものになるんだけれども、真面目に説明するほど実態から離れていく気がする。だから、とにかく生で観てほしい。そういう思いで、30年やり続けてきたんだなあと」

――今後はどういう展開をお考えですか？

「今は特に何も考えていません。僕も来年は還暦。同年代の友達が次々と定年退職していくのを見ると、僕もステージに立つモチベーションが下がった時はやめるべきかなとも思ったりして(笑)。僕らの仕事には定年がないから、要は自分がやるか、やらないか。やめるなら潔くやめて、この世界にはもう一切の興味を持たないと思う。実は今の僕の夢は、東京オリンピックに向けて、外国人向けのコーヒーショップをやることなんです(笑)。東京のエンターテインメント情報にも詳しくて、“困ったらここに行け。マスターが親身になってくれるよ”って評判になるような店、やってみたいなあ(笑)」



※サイン入りチェキのプレゼント応募は、申し込みを締め切りました。