365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
記事一覧はこちら 【お悩み】体がゆがんでいます
鏡で見ると、左右の腰の高さが違い、体が歪んでいます。体の左右のゆがみを解消するにはどんなことを行うと良いでしょうか。
【回答】“これだけ体操・横バージョン”を行ってみましょう
体の左右差がある人というのは意外と多いもの。
「これだけ体操」を提唱する医学博士の松平 浩先生の著書『腰痛は脳で治す! 3秒これだけ体操』からご紹介します。
腰の左右差をチェックしてみましょう「ふだんの姿勢がアンバランスだったり、片側ばかりで荷物を持ったりする姿勢のクセがあると、髄核が前後ではなく横方向にズレてしまうことがあります。
また、腰をねじってぎっくり腰を起こした際には、前後だけでなく横方向にも髄核がズレた可能性もあります。まずは、腰の左右差をチェックしましょう。
壁に片手をつき、腰を左右に曲げたとき、無理なく曲げられる側と、こわばりや違和感があったり、痛くて曲げられなかったりする側があったら「これだけ体操・横バージョン」がおすすめです。
スムーズに曲げられない側だけを2〜3日に1回行い、髄核の左右差を調整しましょう。髄核の横方向へのズレを元に戻すようなイメージでじっくりていねいに行ってください」
ラクになったら効いているサイン「足元がすべらない場所で安定した壁に肩の高さで片手のひじから先をつき、腰を最大限、曲げようとしてみてください。
もし、どちらか片方で痛みを伴う・完全に曲げられない・違和感があるなどの場合は、髄核が横方向にもズレている可能性があります。
やりにくいほうがわかったら、その側だけを5秒曲げるのを5回くり返します。骨盤を壁側に押し込むようにするのがコツ。回数をふやすごとに、押し込みを強めていくと効果的です」
仕上げには必ず「3秒これだけ体操」を体操の仕上げには必ず腰を後ろにそらす
「3秒これだけ体操」を1回行いましょう。最後に腰を横に曲げて体操前と比較してみて、ラクに行えるようになったかどうか確認しましょう。
この体操は、2〜3日に1回、左右差をくらべ、腰に左右差があれば、どちらか片側だけをピンポイントで行います。できればこの体操は痛みの左右差がなくなるまで続けるといいでしょう」(松平先生)
松平 浩/Kou Matsudaira
医学博士。東京大学医学部附属病院22世紀医療センター運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座特任教授。日本整形外科学会専門医。長年にわたり、腰痛の心理社会的要因との関連等を研究し、成果を上げる。腰痛の診断から予防・治療を体系化したプログラムの開発に努め、社会的な痛みである腰痛のセルフマネジメントの啓発に力を注ぐ。腰痛対策のエキスパートとして各メディアで活躍中。〈ホームページ〉
https://lbp4u.com/
イラスト/umao 撮影/西山 航(世界文化社) 編集協力/山岸美夕紀
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