新しい時代の女性を輝かせるジュエリー〈シャネル〉

女性の美しさを引き立て、身に着ける人のセンスを表現するために。マドモアゼル シャネルが発表した、最初のファインジュエリー。「Bijoux de Diamants（ダイヤモンド ジュエリー）」と名付けられたコレクションは、すべてが新しく、当時の人々に驚きと感動をもって迎えられました。

たとえば、プラチナとダイヤモンドで制作された星のネックレス。クラスプを用いず、首からデコルテにかけてのラインをまるでリボンやスカーフで包むかのように軽やかに身につけるという、かつてない大胆なデザイン。そこには、マドモアゼル シャネルが手掛けて来たファッションアイテムにも通じる「女性が束縛されず自由に動くことができるように」という思いが込められています。

© Photography of Robert BRESSON, “Bijoux de Diamants”, CHANEL, 1932

さらに星のモチーフの部分は、取り外してブローチやブレスレットとして使用することも可能。美しさとともに既成概念にとらわれず使いやすさや心地よさを追求する彼女の姿勢は、現在もメゾンに受け継がれています。
「女性を輝く星座で包んでしまいたいの、あらゆる大きさの星をちりばめて」とマドモアゼル。天空に瞬き、流れていく「コメット（彗星）」は、今もシャネルの大切なモチーフの一つとして展開されています。