本当の豊かさ宿る「昭和遺産」 第9回(全14回) 世の中は、デジタル化、スピード化が急速に進み、私たちの暮らしはますます便利で快適なものになりました。しかし、はたして私たちは幸せを手にすることができたといえるのでしょうか。私たちの暮らしはどこかで、大切なものを置き忘れてしまっていないでしょうか。義理人情に厚く、おせっかいで、濃密な人間関係に支えられた昭和という時代。どこか不器用でアナログな“昭和”を見つめることで、合理性一辺倒ではない、暮らしの豊かさを再発見していきます。
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シャキシャキ感を味わう かき氷
夏といえば、なんといってもかき氷
創業明治23年、埼玉県長瀞にある天然氷の蔵元「阿左美冷蔵」の一番人気メニュー「蔵元秘伝みつのかき氷」。白餡、あずき餡など3種から選べる。
TEL:0494(62)1119(繁忙期不通)
シャキシャキと嚙む感じで食べるのが醍醐味
シャカシャカと大きな鋸のこぎりで氷を切る氷屋さんの音。飛び散る氷片。そして、鋳物の重たそうなかき氷器から、勢いよくみるみるうちに山盛りとなるかき氷。口に含むと溶けるようでいて意外にしっかりと歯ごたえがある。
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「#昭和遺産」の記事一覧 撮影/久間昌史
本誌が考える【昭和遺産】とは、昭和時代に生み出されたもの、もしくは昭和時代に広く一般に親しまれたもので、次世代へ継承したいモノ、コト、場所を指します。
『家庭画報』2020年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。