30歳、28歳、29歳のベテラン勢が台乗り! 会場が沸いた男子シングル
ジェイソン・ブラウン選手(アメリカ)。慈善活動を熱心に行っていることでも知られるジェイソン。本当に心がきれいで、それが演技にもよく表れている魅力的なスケーターです。合計245.95点、4位
意外なことが多かった今大会でしたが、男子シングルの結果も、出場メンバーが発表になったときには正直ちょっと予想しきれなかった事態になりました。
優勝したのはロシアのセルゲイ・ボロノフ選手、30歳。2位はアメリカのアダム・リッポン選手、28歳。そして3位には29歳のイスラエル代表、アレクセイ・バイチェンコ選手が入りました。
予想しきれなかったと書きましたが(すみません!)、もちろんどの選手も実力があり経験も豊富なので、それぞれ台乗りする力を秘めていることは分かってはいました。分かってはいたのですが、このお三方がまさか揃い踏みするとは思わなかったのです。
3選手ともFS(フリースケーティング)での4回転は1~2回しかいれていないにもかかわらず、キレのあるスケーティング、テーマが伝わってくる見事な表現力と、気合の入った質の高い演技を見せてくれたので、会場も拍手喝采のスタオベ。熱い一体感に包まれました。
セルゲイ・ボロノフ選手(ロシア)/試合後の記者会見で「30歳のベテランとして優勝のお気持ちは?」と聞かれ「ロシアでは戦争から帰って来て長生きしている人をベテランと呼びます。30歳の私はまだまだ……」とニヤリ。合計271.12点、1位