動物たちと楽しく暮らす「犬+α」の豊かな生活 第6回(全10回) 動物たちの守護神・野村獣医科Vセンターの院長、野村潤一郎さんのもとに飼い主からこんな話が。犬の飼い主から「うちの子が私から離れず出かけることもできません」。猫の飼い主から「この子は私のことを本当に愛しているのでしょうか?」。つまり、犬の飼い主は犬らしさに疲れ気味で、猫の飼い主はペットに犬らしさを求めている、と野村先生。では、どうすれば? 犬+α、猫+αの動物ライフは「飼い主と動物たちの精神のバランスが取れた豊かな世界」と野村先生はいいます。動物一家の楽しい暮らしを紹介します。
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異なる動物たちが一緒に暮らすペットライフは「ほのぼの」の連続です。飼い主さん本人が撮影した写真と共に、動物一家の楽しさを語っていただきました。
フェレット“虎鉄”は屈託ない。ひと目惚れの連続で集まってきた子たち。
一つ屋根の下でみんな仲よく
犬、猫、フェレットというのは、実は究極・理想の三角関係かもしれません。
「犬が猫とフェレットに『遊んで! 遊んで!』ということが多いです。長時間家をあける時は犬だけにしておくのは心配ですが、猫がいると猫ののんびりした精神状態を犬が受けて落ち着いているようです。フェレットは猫より自由で、床で猫が寝ていると隣で寝たりして、基本的には猫といつも一緒に寝ています。お互いに毛繕いもしますね」と眞美さん。
井上 龍さん(左)・岩永眞美さん(右)【家族構成】2人+犬3匹(トイプードル)+猫2匹(マンチカン、ノルウェージャン・フォレストキャット)+フェレット1匹多くは龍さんと眞美さんがペットショップでひと目惚れしていつしか集まってきた子たち。「多く飼うなら空間を分けたほうがいい」といわれたこともあったそうですが、一緒の部屋で生活させるのが井上・岩永家のポリシー。基本的に部屋は涼しくし、寒がりの猫にはホットカーペットで対応。
トイプードルの“みゅー” “美瑠樹” “プリオ”と猫の“桃吉”。「最初の頃は猫に少し警戒心がありましたが、今はおのおの自由に暮らしています。のびのびと生活させていると人も細かいことをあまり気にしなくなり、癒やされますね」
犬たちのお散歩。フェレットと猫の2段重ねを見れば、みんな納得です。とはいえ、人間と同じで動物も風邪を引く時は引くし、調子を崩す時は崩す。「いつも見ているので動物たちの異変には気づきます。そんな時は少し様子を見たうえでとにかく病院に連絡します」
心強い味方となる病院の存在は不可欠です。
〔特集〕動物たちと楽しく暮らす「犬+α」の豊かな生活(全10回)
監修/野村潤一郎(野村獣医科Vセンター院長) 構成・文/三宅 暁(編輯舎)
『家庭画報』2020年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。