365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
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ゲストの一覧 【お悩み】肉が好きです。健康のためには控えた方がよい?
肉を食べると腸内の悪玉菌が増えるといわれます。一方で、中高年が元気でいるためには肉を食べたほうがいいという話も耳にします。食べ方のコツを知りたいです。
【回答】肉を食べる前に、食物繊維が豊富な食品をたっぷりと
回答者/墨屋那津子さん(腸活アドバイザー)
肉は悪玉菌の大好物。食べすぎは悪玉菌を増やす原因になります。
“元気のいい中高年は肉を食べている”という説については、私は、“腸が元気で消化吸収がちゃんとできるから、肉を食べられる”と考えます。
善玉菌がきちんと働いている腸であれば、多少の肉を食べても問題は起きにくく、たんぱく質など栄養面でのメリットもあるでしょう。
海藻類やさつまいもをおなかに入れておく私も肉は食べますが、その前に腸の準備をします。
夜に焼き肉店に行くとしたら、昼食にわかめたっぷりのサラダやスープ、ふかしたさつまいもを数本食べておくのです。家庭での食事なら、肉メニューの前に、具だくさんの味噌汁やひじきの煮物、野菜の小鉢やサラダなどを食べます。
肉に偏った食事は避けています。腸にいい食材の組み合わせと食べる順序が大切です。
肉の脂は控えたほうがいい魚の油はオメガ3という不飽和脂肪酸で、人の体内で溶けますが、牛、豚、鶏などの肉の脂は溶けにくいといわれています。人間の体温より高い動物性の脂だからです。
飽和脂肪酸の動物性の脂はコレステロールの原因となり、血液がネバネバ、ドロドロとした粘度を増し、血栓ができやすくなります。
調理の際は脂を取り除き、飽和脂肪酸の取りすぎに注意しましょう。
食事は3日間で調整する口から入れたものが便になるまで、おおよそ3日かかるといわれています。昨日は肉を食べすぎたなと思ったら、今日は腸にいいものだけを食べよう、というように、2~3日間でバランスをとれば大丈夫です。
肉もケーキもお酒も、食べたからといって落ち込む必要はありません。負の心理はマイナス。
ハッピーホルモンといわれるセロトニンの90%は腸でつくられ、副交感神経(リラックス神経)と密接にかかわっています。いつもハッピーでいることが腸活になるのです。
墨屋那津子/Natsuko Sumiya
元NHKアナウンサー、ヴォイスデザイナー、腸活アドバイザー。日本医療腸育普及協会理事。「happy腸活ファスティング」考案者。体の不調を腸活で克服した体験をもとに、腸活の知識普及に尽力中。現在は声の表現指導者としても活躍。「声の印象診断」や「滑舌・話し方の改善指導」に定評があり、企業・大学での講師や、弁護士やアナウンサーなど声を仕事に使うプロからの信頼も厚い。腸のオンラインお悩み相談を受付中、詳細は公式サイト内のメールアドレスへ要問合せ。
https://n-sumiya.com/ 表示価格はすべて税抜きです。 イラスト/umao 取材・文/佐藤由喜美
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