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老化のバロメーターとして注目される「糖化(とうか)」とは?

2020.09.27

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365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。記事一覧はこちら

【お悩み】肌のハリがなくなり、くすんでいます


最近、肌のハリがなく、くすみも気になります。老化の影響でしょうか。何か対策はありますか?

【回答】“糖化”を防ぎましょう


アンチエイジングドクターの日比野佐和子先生の著書『40歳からの食べ方レッスン習慣力で若返る!』によると、肌のハリを保つコラーゲン繊維を壊してしまうのは、“糖化”なのだそう。


体の糖化を徹底的に避ける

「老化を進ませるのは体内で発生した活性酸素の強い酸化力によって細胞が傷つけられ、“体が酸化”することだと考えられてきましたが、現在、医療や美容の分野では、老化のバロメーターとして“糖化(とうか)”が注目されています。

糖化は、たんぱく質や脂質が糖と結びついて変性することで、AGEs(エージス・糖化最終生成物)を作り出すプロセスのことです。料理などで耳にしたことがあるかもしれませんが、“メイラード反応”ともいいます。

たとえば、肉が焼けると硬くなって色が褐色に変わりますね。あの現象がそうです。この反応は、しょうゆやみそ、クッキーやキャラメルなどに香ばしい色をつけるのにも用いられるのですが、これが人の体の中で起こるとどうなるでしょうか。

体の内部で糖化が起こると、AGEsが体内に蓄積され、ハリを保つコラーゲン繊維が破壊されて肌は弾力を失い、沈着した色素がシミやくすみとなって老け顔を促進させてしまうのです」

血糖値を上げない食事が重要

「こうした影響は内臓や血管にも及び、動脈硬化などさまざまな症状につながります。糖質は体に必要な栄養素ですが、そのとり方が問題。

糖化を抑えるには、糖分のとり過ぎはもちろんNGですが、血糖値を上げないような食事をすることが重要です。

外食や菓子パン、市販のお弁当のなかには高脂肪・高カロリーで炭水化物が多いものもあり、糖化を招きがちです。なるべく食事は手作りするなど工夫したいですね」(日比野先生)

また、血糖値の低い食品や、血糖値の急上昇を防ぐ食べ方などは書籍『40歳からの食べ方レッスン習慣力で若返る!』で紹介していますので、興味のある方は参考にしてくださいね。

日比野佐和子/Sawako Hibino

医学博士。アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会専門医)。内科医、皮膚科医、眼科医。大阪大学医学部大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学講座特任准教授。

現代医療の立場を踏まえ、欧米のアンチエイジング医学、中医学、アロマセラピーなどを取り入れた実際的な診療で定評がある「結果を出すドクター」。








『40歳からの食べ方レッスン 習慣力で若返る!』(世界文化社)

日比野佐和子(著)

イラスト/umao 編集協力/山岸美夕紀
質問・お悩みを募集中!・・・連載「365日美と健康のお悩み相談室」では、読者の皆さんからのお悩みや質問を募集しています。こちらのフォームからお気軽にお寄せください。
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