これだけは押さえたい！新しい生活様式下での感染リスク対処のポイント

【観劇・イベント】
映画館での感染リスクは低いが接触感染の落とし穴に要注意

密閉空間になる映画館は感染リスクが高いと考える人が多いようですが、観客全員が横並びで前を向き、おしゃべりをせずに鑑賞するため感染リスクは高いものではありません。入場者数を制限した現在では、さらにリスクが減っています。

一方で、思わぬ落とし穴もあり、あちこちに触るおそれがある手でおやつを食べるといったことは接触感染のリスクが高いのでNGです。




歌舞伎やオペラ、演劇、落語などは大声を出すため、飛沫感染のリスクを伴いますが、業種別ガイドラインに従って感染防止対策が行われているので、安心して出かけてよいでしょう。

参加者のマナーとして発熱や風邪の症状がある場合はキャンセルし、もしもの発症に備えて接触確認アプリの活用を。

【お稽古・スポーツ】
オンラインでリスクを減らし習い事や運動をあきらめない

社交ダンスやコーラスといった習い事は接触感染や飛沫感染のリスクが高いため、地域で感染が続いている間は参加を控えたほうが安心です。コーラスはオンラインで楽しみましょう。

一方、刺繡、絵画、陶芸、書道、華道、茶道など会話の少ない習い事を少人数で習うのは可能ですが、オンラインレッスンのほうがさらにリスクを減らせます。

一方、スポーツは呼吸量が増えるため、飛沫感染のリスクが高めです。熱中症予防でマスクを着けずに運動すると、さらにハイリスクに。夏場のヨガや筋トレなどのレッスンはオンラインが安心です。

また、人数制限されているプールで泳ぐのはリスクが高いわけではありませんが、密になりやすい更衣室を使うときは注意が必要です。

実践したい感染対策

●公園はすいた時間、場所を選ぶ。
●筋トレやヨガは、十分に人との間隔を。もしくは自宅で動画を活用。
●ジョギングは少人数で。
●すれ違うときは距離をとるマナー。
●狭い部屋での長居は無用。
●歌や応援は十分な距離をとるかオンラインで。

〔アドバイスいただいたのはこの方〕今井鉄平先生

日本産業衛生学会 専門医・指導医
OHサポート代表取締役
産業医科大学医学部卒業後、大手企業の専属産業医勤務を経て、2018年中小企業向けの産業医サービス提供を行う会社を設立。医学博士、公衆衛生学修士（MPH）、経営学修士（MBA）。【今井鉄平先生が運営する企業向け新型コロナウイルス対策情報の配信プロジェクト】URL：https://www.tokyo-cci.or.jp/kenkokeiei-club/covid-19/