「やり出したら面白くて」と小西さん。最近は、オリジナルグッズのデザインも自身で手がけているという。――ご自身の将来の展望を教えてください。
「僕の目標は、この仕事をやっていきたいと思った20代の頃から、70歳とか80歳になったときに、いい芝居ができる役者になっていること。まあ、いつまで生きるかわからないですけど、そこを目標に始めたので、今はまだまだ下積みだと思っています。ただ、クリエイティブなことはずっとやっていきたいですね。たとえば、ミュージカルにしても、できれば自分が初めて触れるような作品を、できるだけ多く経験できたらなと」
――『生きる』はまさにそんな作品ですね。
「はい、黒澤監督の名作をミュージカルにするという大きな挑戦ができました。しかもそれが、こんな状況でも“ぜひ観てほしい”と胸を張って言える作品なんて、自分でも恵まれているなと思います。“1日1日をどう生きるか”というテーマは、今だからこそ余計に響くと思いますし、ハウランドの華やかな音楽の力もあって、とてもエンターテインメントな作品になっています。たくさんの方に観に来ていただけたら嬉しいです」
小西遼生/Ryosei Konishi
俳優、シンガーソングライター
1982年、東京都出身。2005年に特撮テレビドラマ『牙狼』に主人公・冴島鋼牙役で出演。2007年のミュージカル『レ・ミゼラブル』でマリウス役を演じ、脚光を浴びる。舞台を中心に、テレビドラマ、映画、音楽活動など幅広く活躍。最近の出演舞台は、『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』、『オリエンタル急行殺人事件』、ミュージカル『フランケンシュタイン』、STAGE GATE VR THEATER『Defiled』など。
黒澤 明 生誕110年記念作品
ミュージカル『生きる』
10月9日~28日/東京・日生劇場 S席/1万3500円 A席/9000円 B席/4500円 8月22日10時~チケット一般発売 お問い合わせ/ホリプロチケットセンター 電話03-3490-4949
11月2日・3日/富山・オーバードホール 13日・14日/兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール 21日・22日/福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール 28日~30日/愛知・御園座
作曲・編曲/ジェイソン・ハウランド 脚本・歌詞/高橋知伽江 演出/宮本亞門
出演/市村正親・鹿賀丈史、村井良大、新納慎也・小西遼生、May’n・唯月ふうか、山西 惇 ほか。
http://www.ikiru-musical.com/