365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
記事一覧はこちら 【お悩み】無添加化粧品ってやっぱりいいのでしょうか?
無添加化粧品を使ったほうが肌にいいのでしょうか?保存料や添加物は気になります。
【回答】実は、正式な“無添加化粧品”はありません
回答者/近藤須雅子さん(美容ジャーナリスト)
実は、正式な“無添加化粧品”というものはありません。“無添加”とは、現在のような化粧品に全成分表示がなかった時代の考え方。
当時は、安全性は認められていてもアレルギー反応が報告されたことがある成分は表示する義務があり、それを“表示指定成分”と呼んでいました。
この“表示指定成分”を含まない、つまり成分表示がいらない化粧品を、通称として“無添加化粧品”と呼んでいたのです。
現在の法律では、表示指定成分も無添加化粧品も存在しない現在の法律では、かつての“表示指定成分”はもちろん、すべての配合成分を表示するので、そもそも表示指定成分も無添加化粧品も存在しません。
あえて言えば、「かつての表示指定成分は含まれていません」というスローガンのようなものです。
メリットデメリットを考えてライフスタイルに合った選択をご質問どおり、確かに保存料や殺菌剤などは気になりますよね。
でも、塩素を含まないミネラルウォーターが水道水に比べて雑菌が繁殖しやすいのと同様、保存料を使っていない化粧品の多くは基本的に数日以内に使い切らないと変質します。
また酸化防止用の添加物の多くはアスコルビン酸、つまりビタミンC。添加物や保存料という言葉は何となく恐ろしげですが、単純に悪者とは決めつけられません。
保存料無添加の製品は手早く使いきるなど、メリット・デメリットをそれぞれ考えながら、ライフスタイルに合った製品を選びたいですね。
近藤須雅子/Sugako Kondo
美容ジャーナリスト。京都生まれ。女性誌・美容誌をはじめ、多数の媒体で美容記事に携わり、35年以上にわたり最前線で活躍。趣味は着物、美術鑑賞など。
表示価格はすべて税抜です。 イラスト/umao
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