国宝・温泉・美味の宝庫「九州を愛す」 第10回(全19回) 諸外国との交流で生まれた独自の文化、火山が生み出す豊かな湯量の温泉、山海の恵み、四季折々の食材──。多様性に満ちた九州の魅力を、「国宝」「温泉」「お取り寄せの美味」をキーワードにしてご紹介します。
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豊かな自然に囲まれた温泉が楽しめる湯宿も、九州の魅力の一つ。日本随一の“温泉県”である大分県をはじめ、鹿児島、熊本、佐賀まで。美しい景色と美食も一緒に楽しめる選りすぐりの湯宿をご紹介します。
雄大な響渓谷に抱かれる、癒やしの温泉
奥日田温泉 うめひびき(大分・奥日田温泉)
雄大な響渓谷が広がる寝湯。ゆったりと身をゆだねて絶景を楽しめる。宿泊者専用の家族風呂あり。湯の特徴:︎単純温泉(泉質)。無色透明、無味無臭で、肌触りはさらっとしている。胃腸機能の低下、軽症高血圧、糖尿病、ストレスによる諸症状等に効く。
和紙や組子が多く用いられた客室には、地元の銘木・日田杉を使った家具も。別邸「鶯宿(おうしゅく)スイート」のテラスに立てば、近くを流れる大山川のせせらぎに心が和む。絶景と湯浴み、心と体を五感で満たす
天領日田の奥座敷、大山。雄大な響渓谷に包まれた静かな里に位置する「奥日田温泉 うめひびき」は、ダイナミックな自然が楽しめる宿。かけ流しが魅力の寝湯をはじめ、本館、別邸、離れからなる全32室の客室のほとんどから、時間とともに表情を変える渓谷美を望むことができます。
なかでも、ジャグジー仕様の内風呂と露天風呂を備えた別邸の「鶯宿(おうしゅく)」では、ベッドやソファからだけではなく、内風呂や露天風呂からも新緑の響渓谷が堪能できます。絶景を眺めながら湯船にゆったりと身を沈めれば、芯からリフレッシュできることでしょう。
筑後川でとれた鮎の焼き物(別注料理)。奥日田温泉 うめひびき(おくひたおんせん うめひびき)大分県日田市大山町西大山4587
TEL:0973(52)3700
URL:
https://www.umehibiki.jp/1泊1名2万1000円~。IN15時/OUT11時 全32室
「鶯宿スイート」は1泊1名3万6000円~。
〔特集〕国宝・温泉・美味の宝庫「九州を愛す」(全19回)
※今特集は、2016年3月号「国宝を観る」、2018年2月号「極上の湯宿を楽しむ」、2018年6月号「緑、眩しい九州へ」、2018年11月号「秋の国東半島へ」などを再録、再編集したものです。 ※本特集内に表記している料金は1室2名利用時の1泊2食付き1名の最低料金です。時期や部屋により料金は変わります。別途サービス料、入湯税などがかかる場合があります。INはチェックイン、OUTはチェックアウト時間です。時期により料理内容が変更になる場合があります。
撮影/鈴木一彦
『家庭画報』2020年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。