春の曙光を受けて浮かび上がる、見晴かす一面のチューリップ。ミルク色の花弁にクリームイエローの色が入った「はちみつミルク」は、富山県砺波(となみ)市のチューリップ農家「センティア」のオリジナル。切り花として大々的に市場に出回るのは2017年からという注目品種です。 [caption id="attachment_865" align="alignnone" width="670"]
球根育成中の2016年の「はちみつミルク」畑。[/caption]
社長の伊藤仁嗣さんは毎年オランダを訪れ、最新品種をいち早く導入。えもいわれぬ美しい色合いや、オウムの羽のようなパーロット咲き、八重のフリンジ咲きといった、珍しい花型のチューリップを誰よりも早く発信しています。 [caption id="attachment_867" align="alignnone" width="366"]
ミステリアスパロット[/caption]
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マリット[/caption]
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マスコット[/caption]
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マンゴーチャ ーム[/caption]
一方、球根つきという新たなスタイルで注目されるのは、高岡市の「清都農園」が始めた球根チューリップ「テタテ」。掌サイズの原種系チューリップを球根つきで出荷したところ「愛らしい」「生命力を感じる」など反響がありブレーク。それを受けJA高岡が一丸となって生産しています。 [caption id="attachment_872" align="alignnone" width="416"]
原種系チューリップ「テタテ」。[/caption]
「富山の生産者のかたがたはチャレンジ精神旺盛で、おしゃれ感のある新種が次々登場するので眼が離せません。栽培場が実に整然として葉も美しい。そんなプレミアムなチューリップをご紹介したくて、毎年、富山のチューリップフェアをしています。 たった一輪でも絵になるチューリップです」と語るのは東京・青山のフローリスト「FUGA(フウガ)」の小林深雪さん。 [caption id="attachment_871" align="alignnone" width="365"]
FUGAでは2017年2月11日(土)から19日(日)まで富山のチューリップフェアが開かれる。新顔の珍しいチューリップや洗練されたアレンジと出会える。[/caption]
「大人顔のチューリップの代表格はブラックチューリップ『夜の帝王』。うちではイネ科のジュバタムと合わせた、モダンナチュラルなスタイルに人気があります」。[caption id="attachment_874" align="alignnone" width="670"]
FUGAのギフトボックス入りブーケ1万2000円[/caption]
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球根チューリップを枝ものと合わせたアレンジ。[/caption]
また都内に16店舗を展開する「フラワーショップ京王」の各店でも2017年2月9日(木)~14日(火)まで富山のチューリップを使った「フラワーバレンタインフェア」が開かれます。この春はメイドイン富山の、未だ見ぬ新しいチューリップとの出会いに心ときめかせてみませんか? ●FUGA東京都渋谷区神宮前3‒7‒5 青山MSビルTEL:03-5410-3707営業時間:10時~19時(日曜・祝日は~18時)https://fuga-tokyo.com/●フラワーショップ京王(新宿地下店)東京都新宿区西新宿1‒1‒4TEL:03-3342-5734営業時間:10時~21時(日曜・祝日は~20時)http://www.keiogs.co.jp/ ●『家庭画報』2017年2月号掲載 この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。