英国流の休日スタイルに浸る
バーンは天井がガラス張りのサンルームになっていて、自然光がたっぷり降り注ぐ気持ちのよい空間。集う人たちもおのずと笑顔に。ここには、ウォールドガーデン以外に、広大な敷地内を巡る2つの散策路が設けられています。1つは点在する歴史的な建物を巡る約5キロのコース、もう1つが森や渓流沿いを歩く3キロコースで、豊かな自然に抱かれた美しい景観を巡り歩くことができます。
また宿泊についても、実に多彩な選択肢があります。最もラグジュアリーなのが、本館の左右のウイングにあるゲストルーム。広いベッドルームのほか、キッチンやリビングルームも備えています。
ヴィクトリアン調の調度品に囲まれ、天蓋がついたベッドでぐっすり眠る……。まるで往時の貴族のような優雅な気分を味わうことができます。
そこまでの高い居住性を必要としなければ、ベッドルームのみの部屋もあり、旅行者にはこのタイプの部屋が断然人気です。アンティークな調度品が落ち着いた雰囲気を醸し出して、極上のくつろぎが得られます。
コートヤード(中庭)にある古いバーン(納屋)を改装したスペースは、よくウェディングパーティに利用される。薄いパンケーキを何層にも重ねたミルフィーユ仕立てのウェディングケーキは、カントリーサイドならではの素朴な味わい。テーブルに飾る花は、ウォールドガーデン内にある切り花ガーデンから摘んできたもの。館外には、コテージが複数棟あり、周囲に気兼ねなく過ごせると、お子さんを連れた家族に好評です。一方アウトドア派にはグランピングの施設も用意されています。
すべてに共通するのは、隅々まで行き届いたアースキン夫妻のホスピタリティ。繰り返し訪れたくなる魅力の所以です。
カンボ・カントリーハウス&エステート(Cambo Country House & Estate)
住所:Kingsbarns St.Andrews, Fife. KY16 8QD
TEL:+44(0)1333450054
ホームページ:
https://www.camboestate.comカンボ・ガーデンズ(Cambo Gardens)
住所:Kingsbarns St.Andrews, Fife. KY16 8QD
TEL:+44(0)1333451040
ホームページ:
https://www.cambogardens.org.uk 〔特集〕園芸大国スコットランドの邸宅ガーデン 麗しき夏の庭(全3回)
写真/Callumscott. Photography Marc McMillan Kelly Muir Photography 取材・文/高梨さゆみ 協力/カンボ・カントリーハウス&エステート カンボ・ガーデンズ
『家庭画報』2020年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。