『メンフィス』で演じるヒューイの衣装で取材に応じる山本さん。製作発表記者会見でも素晴らしい歌声を披露した。
1950年代の米国メンフィスを舞台に、黒人の音楽という理由でオンエアできなかったブルースを初めてラジオで紹介した白人DJの半生を描くミュージカル『メンフィス』が、パワーアップして再演に。主演は、2015年の日本初演が好評を博した山本耕史さん。今回は自ら演出も手がけます!
――初演に続いて、伝説のラジオDJヒューイを演じる山本さん。ミュージカル『メンフィス』の魅力をどんなふうに感じていますか?
「実は小難しいところがない点が、大きな魅力じゃないかなと思っています。実話を題材にした作品ですし、もちろん人種差別の問題が深いテーマとしてあるんですが、その中でヒューイが繰り広げていくストーリーには爽快なものを感じていて。まずはボン・ジョヴィのデヴィッド・ブライアンが手がけたソウルフルな音楽を、存分に楽しんでもらえたらと思います。今回はさらにビジュアルでも楽しんでもらえるように、劇場の大がかりな舞台装置をフルに使う予定です」
――今回はご自身で演出もされますものね。
「そうなんです。再演が決まったときに、次はジェフリー・ページと一緒にぜひ演出もという形で話をいただきました。前回は抽象的だった舞台美術が、今回はわかりやすく具体的になっています。幕間に大きな舞台転換をするので、ちょっとドキドキしますね(笑)」