最初に話す言葉が「パパ」になるように、お子さんに「パパ」「パパ」と言い聞かせているという。「でもきっと、ママでしょうね(笑)」。
――昨年、パパになった山本さん。仕事に対するスタンスに何か変化はありましたか?
「家族のために何でもやるぞ!と思うタイプではないので、特に変化はないです。もちろん、家族を守っていこうという気持ちはありますが、自分がストレスなくやっていけるようじゃないと、守れるものも守れないと思いますし。小さい頃からこの世界にいる僕は、正直、子どもの頃は仕事をしたくないと思っていました。ただ早く友達と遊びたい一心で台詞を覚えて演技をすると、周りの人に褒められて、色々な人に可愛がってもらえる。お芝居をすることが楽しいというよりも、それが嬉しくて続けてきたところが大きい。気がつくと、来るものを一生懸命やっている自分がいるので、この仕事が決して嫌いじゃないのは確かですけど、自分を捻じ曲げてまでやるものではないとも思っています」
――今後の展望を聞かせてください。
「人として、理不尽なことに対しては理不尽だ、素敵なことには素敵だと、反応できる自分でありたいです。傲慢になっていいことは何もないと思うので、“こんな俺が、なんでこういう世界でこういう仕事をして、人にちやほやされたりしているんだろう?”と自分を客観視しながら、そういうことに鈍感にならないように生きていきたい。あと、来年はもうちょっとゆっくりしたいですね。贅沢を言っていられない身ではありますが、そう思うくらい走りまくった1年ではあったかなと(笑)。『メンフィス』で、そんな2017年をしっかり締めくくろうと思います。劇場でお待ちしています!」
※サイン入りチェキのプレゼント応募は、申し込みを締め切りました。 山本耕史/Koji Yamamoto
俳優
1976年、東京都出身。0歳の頃から乳児モデルとして活動し、1987年にミュージカル『レ・ミゼラブル』の日本初演で舞台デビュー。1993年の連続ドラマ『ひとつ屋根の下』で注目を集め、以降、ブロードウェイミュージカル『RENT』や、NHK大河ドラマ『新選組!』など、多くの話題作に出演。吹き替えを務める映画『ジオストーム』が、2018年1月19日より全国ロードショー。
ミュージカル『メンフィス』12月2日~17日/新国立劇場 中劇場 S席1万1500円ほか お問い合わせ/ホリプロチケットセンター 電話03-3490-4949
脚本・作詞/ジョー・ディピエトロ 音楽・作詞/デヴィッド・ブライアン 翻訳・訳詞/吉川 徹 演出・振付/ジェフリー・ページ
演出・主演/山本耕史 出演/濱田めぐみ、ジェロ、米倉利紀、伊礼彼方、栗原英雄、根岸季衣 ほか。
http://hpot.jp/stage/memphis2017