長く着られるきもの一式を誂える絶好の機会！日本橋三越本店「京呉服均一会」とはどんなもの？

編集長が選んだ付下げは、いつもの雰囲気とは異なる“おとなピンク”

古谷編集長が選んだのは、こちらも淡く優しい雰囲気の、ピンクの付下げでした。

古谷編集長が即決したおとなピンクの付下げは、古典柄の七宝繋ぎですが、挿し色のラピスラズリが効いていてとてもモダンです。

淡いピンクに挿し色のブルーがモダンで上品。でも、いつもの「編集長好み」とは、少し異なる雰囲気です。


古谷「ちょうど『きものSalon20春夏号』の企画を練っていた時期で、「おとなのピンク」が気になっていたの。15万円均一のコーナーを見ていたら、大人のピンクとして思い描いていた付下げを発見。10月に京都で読者をお招きしてのお茶会があることを思い出し、仕立て上がる日にちを伺ったら、間に合うとのことだったので迷わずお願いすることに」

「京都・三十六歌仙絵と秋の茶会」にて。(写真/沼知りえこ)

場所や立場に加え、会話も弾むきもの選び

古谷「当日、席主は他にいらっしゃって、私はお客様である読者をお招きする役割と、進行係という裏方のような役割での装いとして、吉祥柄である破れ七宝繋ぎの京友禅の付下げはベストな選択になったのでは。さらに読者の方と「おとなのピンク」特集の話題で会話も弾んだの」

催事でのとっさの判断は正しかったのですね！

その後のイベントでも、おとなピンクの付下げは周囲からとても好評だったそうです。

きもの通の人にとっては新しい発見の場になるかも

古谷「胴裏や八掛、さらにはお仕立ても付いて10万円、15万円で訪問着や付下げが買えるというのはとてもお買い得。だから60歳になっても着られるかしらとか、先のことを考えずに、今の気分で選ぶことができたのよね。このピンクも普段ならあまり選ばないけれど、この値段ならいいかなと思って。そしたら思いのほか周囲からの評判がよくて、私にも似合うピンクがあったと、嬉しくなりました。

それから、もし似合わない年齢になったら、誰かに譲ってもいいなと思う。染め替えを試すのも楽しいかもしれないね」

編集長から、初心者さんが催事で気に入ったものを見つけるためのアドバイス

今年開催の「秋の京呉服均一会」より。15万円均一の訪問着(お誂え・お仕立付)、20万円均一の袋帯(帯芯・お仕立付)

今年もいよいよ「秋の京呉服均一会」が始まります。A子にとっての編集長のような、きもののことを知っていて、さらに自分の好みを理解してくれる先輩が一緒に行ってくれたら心強いですが、もしいらっしゃらなくても心配無用です。催事のときに似合う一枚を引き寄せるポイントを伺いました。

1.欲しい色、着ていく場所を想定する

古谷「京呉服均一会など、催事ではお得なきものがたくさん並び、目移りしてしまうこともあるので、欲しい色だけは決めておきましょう。今回、A子がスムーズに気に入ったものを見つけられたのも、「きれいな黄色の付下げ」から探せたからだと思います。さらに着て行きたい場所をある程度想定しておくと、店員さんにも相談がしやすいのではないでしょうか。

2.合わせたいきものや帯を持って行く

古谷「ご自身が持っている帯やきものなど、手持ちのものを活躍させたいなら、やはり実際に催事へ持って行き、きものや帯の上に乗せてみるのが一番だと思います」

3.初めてのお仕立てにおすすめは、“軽い”友禅の付下げ

古谷「きもの初心者さんは、A子のようにあまり枚数を持っていない人が多いはず。まずは、さまざまな場所で着られる汎用性の高い一枚を選びましょう。買って満足ができて、便利だなと思うのは、周囲になじみやすい優しい色で、柄も控えめな“軽い"付下げです。さらに季節感のない柄を選ぶとよいでしょう。お子さんの七五三や入学式、卒業式にもぴったりだと思いますよ」

日本橋三越本店の「秋の京呉服均一会」、今年は9月16日（水）から

今年開催の「秋の京呉服均一会」より。均一価格のコーナーには、付下げや訪問着の他にも色無地や帯、コートも豊富に揃います。10万円均一の色無地(お誂え・お仕立付)や、色を揃えておきたい帯締めや帯揚げも要チェックです。「平田組紐」帯締め各3万円、「加藤萬」帯揚げ各1万4000円。

「京呉服均一会」では、お手頃な10万円から、日本の技を駆使した優美で格調高い礼装に出会える50万円まで、お仕立て付きのわかりやすい均一価格できものや帯が豊富に揃います。オンラインショップもオープン。遠方のために今まで諦めていた方や、会場に出かける前の下調べなど、ぜひ一度覗いてみて下さい。

明日や今年着なくても。ニューノーマルのおしゃれにきものがいい理由

A子は付下げに将来の想いを、そして古谷編集長は誰かに譲ったり染め替えをする先の楽しさを話してくれました。お二人の話を通し、きものは長い年月を一緒に過ごせるものだということを改めて実感です。

明日や来年だけでなく、5年先、10年先も楽しめる付下げや訪問着を準備するという選択は、賢いおしゃれの楽しみ方になるのでないでしょうか。

編集長とA子が衝動買いのようにお仕立てをしたほどお得な日本橋三越本店の「京呉服均一会」。いつもは手が届かない訪問着も、お手頃な値段で揃っているという情報をキャッチしております。今年は私も行くしかありません！

三越 秋の京呉服均一会
場所:日本橋三越本店 本館4階呉服フロア
会期:2020年9月16日(水)～29日(火)
時間:10時～19時
●催事に関するお問い合わせ
TEL：03-3274-8284（呉服きものサロン直通）

・三越 秋の京呉服均一会 スペシャルショッピングサイトはこちら>>
期間：2020年9月16日（水）10時～10月7日(水)10時