京都&パリ ひみつの美味案内 世界の食都、京都&パリ。地元のグルメな方々に、現地に暮らすからこそ知っているおすすめの美味をこっそり教えていただきます。
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自宅で楽しむ秋の美味
(取材・文/西村晶子)
コロナ禍を受けてオンラインショップを充実させ、できたてのお届けにこだわった「直送便」シリーズを新たにスタートした、京都の人気料亭「菊乃井」。お店から直送される自慢の鍋セットとお寿司について、ご主人の村田吉弘さんに伺いました。
届いたその日が一番の食べどき!
技あり「鱧寿司」、自慢の「鯛一本寿司」
「鱧寿司」1本(12切れ) 9530円。10月末まで販売予定。
もの珍しさやブランドだけでなく、本当においしく安心なものを――。そんな真の味を求めて、新しく作られた鍋のセットとお寿司。
まずご紹介するのは鱧(はも)、鯛、穴子、鯖(さば)の4種類の棒寿司。いずれも注文に合わせて厨房で作って発送する、ひと技ありのお寿司です。
「鱧寿司」は時間が経つと鱧もご飯も硬くなってしまいがちですが、手元に届いたときも鱧はふんわり、寿司飯はしっとり。鱧は焼く前に炊いており、このひと手間で身はふっくらとし、たれ焼きした表面はつやつや。作りたてのおいしさがそのまま保たれ、木の芽で彩りと香りが添えられています。
「鯛一本寿司」1本(12切れ) 7910円。村田さんが一番の自信作というのが、「鯛一本寿司」。棒寿司1本に明石から届く天然鯛1尾を使い、3枚におろした身を昆布締めにした、おいしさと美しさを追求したお寿司です。寿司飯には木の芽を混ぜ合わせ、鯛の上品なうまみが口いっぱいに広がります。
脂がのる「鯖寿司」に
ふっくら柔らかな伝助穴子の「太穴子寿司」
「昆布〆鯖寿司」は、ハーフサイズ(6切れ)の3本セット13098円(税・送料込み)で販売。京都を代表する棒寿司といえば、鯖の姿寿司。「昆布〆鯖寿司」は脂がのる肉厚の鯖を厳選して使い、寿司飯は中に甘さ控えめのガリを忍ばせ、後味の良さと食感のアクセントを生んでいます。
「太穴子寿司」1本(12切れ) 9530円。最高の穴子と珍重される淡路産伝助穴子を使った「太穴子寿司」は、とろけるような柔らかさ。寿司飯の間に椎茸の旨煮を加え、甘辛味に実山椒をぴりっと効かせた、絶妙なバランスの味つけです。
棒寿司はいずれも化粧箱入り。太穴子寿司、鱧寿司、昆布〆鯖寿司のハーフサイズ(6切れ)の3本セット1万3098円もある。棒寿司は2本入りやハーフサイズの詰め合わせもあり、化粧箱入りなので進物としてもおすすめ。京都へのお出かけを控えている方にも、京都の味を楽しんでもらえます。
吟味した食材満載!
料亭仕立てのお鍋で外食気分を
鱧はさっと炊いて、出汁ポン酢と。お鍋のセットもあり、写真は鱧の骨でとったうまみ濃厚な出汁で味わう「鱧しゃぶ」。骨切りした鱧、海老しんじょう、絹豆腐、蓬麩(よもぎふ)や彩り美しい野菜を美しく詰め合わせた3段重が指定の日時に合わせて配送され、〆のにゅうめん用のお素麺や薬味、ぽん酢もついています。
「鱧しゃぶ」(2人前)2万1090円。10月末まで販売予定。鱧はふくよかなうまみがあり、だしは雑味を感じさせない澄んだ滋味深さ。10月になると松茸がつき(予定、価格未定)、より贅沢で味わい深いお鍋にしていきたいとのこと。
お鍋は鱧、鰻、白焼き穴子に野菜などの食材をセットにした「滋養鍋」や「スッポン鍋」もあり、贅沢な具材とスープがコロナ禍や猛暑の疲れを吹き飛ばしてくれそうです。
伝統を重んじながら柔軟に変化する、一期一会のもてなしに出会える。八坂神社近く、高台寺の緑に包まれた清閑な地に大正元年(1912)創業の老舗料亭。菊乃井本店
京都府京都市東山区下河原通八坂鳥居前下る下河原町459
電話 075−561−0015
定休日 第1・第3火曜定休
https://kikunoi-shop.jp/※価格はすべて税・送料込み。
※ご注文、お問い合わせは、オンラインショップにて受け付け。
※お届け日が消費期限となるため、要日時指定。発送可能地域は北海道、沖縄、離島を除く。
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関西を拠点に、京都の食や文化、人、旅を幅広く取材、編集。長年、『家庭画報』の京都企画を担当し、さまざまな記事を執筆。最近の書籍の仕事に『
旨し、うるわし、京都ぐらし』(大原千鶴著)がある。
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