【今日から始める】
「毎日10回」習慣づけて体幹としなやかな下肢を保つ
A.体幹を鍛える
深い呼吸で胸腔と腹腔を膨らませて体の軸をつくる
1 深く息を吸う
脚を肩幅に開いて立ち、バストの下辺りで肋骨を包むように両手を当てる。肋骨の前後左右360度を一度に膨らませるように5秒間鼻から息を吸う。鼻の奥側に空気を入れていることを意識すると、胸の後ろの筋肉も動く。
2 ゆっくりと息を吐く
口をすぼめて、7つか8つ数えながらゆっくり息を吐ききる。おなかはへこませたまま、骨盤の位置は保って。
B.下肢を鍛える
脚を前に蹴り出して、骨盤や足まわりの筋肉を鍛える
1 片脚を前に上げる
腰に手を当てて、脚を肩幅に開いて立ち、片脚は膝を曲げながら軽く上げる。可能であれば無理をしない程度に高めに上げる。よろけそうであれば椅子などを持つか、指を添えて体を支える。
2 膝と足の甲を伸ばす
骨盤の位置を保ったままで片脚を斜め前に蹴り出し、膝頭が出っぱらないよう真っすぐに伸ばす。太ももの前後が鍛えられている意識を。左右の脚で行う。
【NG】曲がった膝と傾いた骨盤では筋トレの効果が出ない
軸脚の膝が曲がって骨盤が後ろに傾いている。上げた脚の膝も伸びていないので、NG。
B.下肢を鍛える
股関節を柔軟にし、バランス力もアップさせる
1 片脚を軽く上げる
腰に手を当てて立ち、片脚は膝を曲げながら軽く上げる。骨盤の高さが左右前後で変わらないように注意する。軸脚の足の裏で床を押しているような気持ちで。よろけそうであれば椅子などを持つか、指を添えて体を支える。
2 股関節を開く
腰の高さが変わらないようにして、上げた脚を膝を曲げたまま外側に開き、股関節を開く。難しければ、上げたつま先を軸脚の膝の後ろでクロスして数字の4の字のような形にしてもよい。
3 脚を蹴り出す
斜め横に脚を蹴り出し、膝と足の甲を伸ばす。軸がぶれないように気をつけながら、膝頭が出っぱらないよう、ぐっと真っすぐに伸ばしきる。太ももの外側と内側が鍛えられているのを意識する。左右の脚で行う。
〔特集〕新型コロナウイルス感染症と共存するために「50歳からの心と体の新習慣」(全11回)
撮影/本誌・大見謝星斗 取材・文/小島あゆみ
※2020年6月30日現在の情報をもとに記載しています。
『家庭画報』2020年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。