【フレイルを予防する新・食習慣】
1食あたりたんぱく質20グラム+脂質をたっぷりとる
【糖質量27.8グラム】●たんぱく質をとるコツ
「カロリーの高い肉は太る」という誤解を捨てる肉類・魚類・卵・大豆製品のうち「2品目」は、1食の中で必ず食べる
●脂質をとるコツ
「油は体に悪い」の思い込みをやめる「調理」する際に意識的に油を使う、食卓に油を「常備」し料理にかける
(1)豚肉をチーズ焼きにして、たんぱく質と脂質を追加
(2)アボカド、マヨネーズで脂質をとる
(3)スープに豆乳(たんぱく質)を入れる
(4)食卓にオリーブ油やごま油などを常備する
(5)1食あたり糖質量は20~40グラムに
(6)ジャムの代わりにバター(脂質)をたっぷり
また、糖質でエネルギーを補給するときはご注意を。50代になるとインスリンの分泌量が低下し、糖質を処理しきれなくなるため、とりすぎると内臓肥満や糖尿病の原因になるからです。
糖質を減らすことは骨密度の低下や骨の糖化反応を防ぎ、骨質(骨の強度)を高めて骨折しにくい体づくりにも役立ちます。
一方、カロリーが高いことやコレステロールを気にして肉類や油をとらないのは逆効果。
「肥満で注意したいのは糖質だけで摂取カロリーを気にする必要はありません。コレステロールも摂取量が増えると肝臓がその分の生成量を減らすので、食べる量を制限しなくてもよいのです」(山田先生)。
すなわち糖質を減らし、たんぱく質、脂質、食物繊維をおなかいっぱい食べることが筋肉と骨を維持・増量し、将来のフレイルを予防する理想の食事ということになります。
〔特集〕新型コロナウイルス感染症と共存するために「50歳からの心と体の新習慣」(全11回)
取材・文/渡辺千鶴 イラスト/にれいさちこ
※2020年6月30日現在の情報をもとに記載しています。
『家庭画報』2020年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。