野草リースの基本の作り方
晴天が何日か続いた日のあとに野草を刈り取ると、カビが生えにくくなり、リースが長持ちします。
金えのころ草はすすきと同様に、穂が少し開いた直後に収穫すると、散りにくくなります。
リース台に巻いていくこの作り方は、材料がたくさんあるとき、特にフレッシュ(生)の草花に向いています。
【材料】金えのころ草 約650本、茎を10センチにカット
15本×25束 (外向き用)
10本×25束 (内向き用)
※あらかじめフローラルテープで束をゆるくまとめておいてもよい。
左から・リースワイヤー(23番)、フローラルテープ(緑色)、リース台(直径約20センチ)、フック用のやや太めのワイヤー(20番) 1本
※でき上がり寸法 直径約40センチ
(1)金えのころ草15本を握り、穂先を外側に向けてリース台の上に置いて持ち、先端10センチほど残してワイヤーを外側から内側に2~3回巻きつけて留める。フレッシュのものは乾燥すると縮んで緩むのできつめに巻く。
(2)金えのころ草10本を握り、穂先を内側に向けて、前の束に少し重なるようにし、1で留めた位置より少し下で上の茎と一緒にワイヤーを2~3回巻く。
(3)交互に1~2を繰り返し1周したら、2のところまで、穂をよけながらワイヤーを巻きつける。ワイヤーは10センチほど残して切り、先端のワイヤーと一緒にひねって留め、リース台に差し込む。
(4)フック用のワイヤーを用意する。ワイヤーにあらかじめフローラルテープを巻いておくと、強度が増す。上下を決めたら、上部の裏側にワイヤーをつけてフック用の輪を作る。
(5)リースを表側に向けて、金えのころ草の向きや長さをひっぱって調整する。裏側に向けて、ワイヤーが緩い部分はペンチでひねってしっかりと締める。乾燥すると緩んでくるので、その都度締め直す。
〔特集〕散歩が楽しくなる辻 典子さんの「旬の野草リース」(全4回)
辻 典子さん京都・大原生まれ。大原在住。約20年前から野草でリースを作り始める。著書に『四季の野草リース』(小社刊)。ハーブにも詳しく、ベニシア・スタンリー・スミスさんの庭の手伝いもしている。
作る人/辻 典子 写真/梶山 正 協力/古道具ツキホシ
『家庭画報』2020年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。