感じたのは、環境のよさ。言葉の壁はほぼなかった
映画『パラダイス・ネクスト』出演時のインタビューで、「これからは海外の作品に参加するチャンスがあれば、国を問わずちょっと積極的にやってみたいなと思います」と語っていた豊川さんですが、その気持ちは今も変わらず、「違う国の映画作りに参加したいっていう思いはすごく強くなりました」。そう言う豊川さんが本作の撮影現場で感じたのは、「文化の違いなのかもしれないけど、国をあげて映画作りに協力している感じがすごくあって。こっち(アメリカ)の俳優さんとかスタッフさんは、いい環境で仕事ができるんだな、正直うらやましいなと思いましたね」。
エメリッヒ監督の演出は、通訳を介してだったとか。でも、「言葉の壁はほぼないというのかな。それはたぶん、そんなに言葉が必要な作業ではないのか、あるいは、俳優がセリフに頼らず自分の気持ちを伝えることに長けている人がやる仕事なのかもしれない。だから、意外と困らなかったと思います」と豊川さん。とはいえ、劇中では英語で話すシーンもあり、クランクインの2か月ほど前から、英語のレッスンをしていたそうです。また、撮影前の準備として、「本をたくさん読んだし、映画も観た」とも。その理由は、豊川さんが演じる役にあります。
エメリッヒ監督は「まったくブレない監督さんでしたね。でも、こちら側のアイディアも聞いてくれて、ユーモアも常にありました」。