夏のお疲れが出るこの頃、食欲がわかない方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方にぜひおすすめしたいのが、体の疲れをほっと和らげる野菜のポタージュスープ。コンソメキューブやブイヨンに頼らずに、ゆっくりと火を通すことで野菜からうまみを引き出すのがポイントです。
レシピを披露してくださったのは、料理プロデューサー・食ジャーナリストとして活躍する狐野扶実子(この・ふみこ)さん。パリの三ツ星レストランのスーシェフを経て、出張料理人として世界中を飛び回った経歴を持つ狐野さん。シンプルなのにおいしくて喜ばれる、パリの家庭料理の味を再現してくださいました。
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玉ねぎのポタージュ
ブイヨンを使わず、玉ねぎが持つうまみを、時間をかけて引き出したシンプルなスープ。おもてなしならばクルトンや刻んだ黒トリュフを散らすのもおすすめです。
【材料(2人分)】
・玉ねぎ(大) 1個(正味約280g)
・無塩バター 大さじ1
・低脂肪牛乳 1/2カップ
・塩 適量
【作り方】
(1)玉ねぎは縦半分に切り、約5mm幅の薄切りにする。鍋を中火にかけて無塩バターを溶かし、玉ねぎと塩小さじ1/2を入れる。焼き色をつけないように軽く炒める。
(2)全体に熱がまわったら水1/4カップを注ぐ。弱火にしてふたをし、ときどき混ぜながら10~15分蒸し煮にする。
(3)玉ねぎが完全に柔らかくなったら低脂肪牛乳と塩小さじ1/4を加えて混ぜる。火からおろし、ミキサーにかけて撹拌する。濃度が高ければ水を加えて調整する。あらかじめ温めておいた器に注ぐ。
※玉ねぎは淡路島産、加熱すると甘みが増すもの、みずみずしく皮の薄い生食用などがおすすめ。