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記事一覧はこちら>> 「丸鉢 金縁霰切子」(直径20.4×高さ12センチ、200万円)日本とバカラの出会いの発端は、1901年(明治34年)、茶人であり美術商である春海商店 三代藤次郎が親戚からもらった欧州土産のバカラクリスタル。
クリスタルが放つ美しい煌めきに感銘を受けた藤次郎が、この西洋の器を茶事に用いることを思いつき、輸入、さらに自らデザインして注文するようになりました。
「丸鉢 藍色被せ切子」(直径20.4×高さ12センチ、250万円)当時茶事には焼物の器が当たり前と否定的だった茶人たちも、日本人の美意識とバカラの芸術性が融合された器に次第に魅了され、今や名だたる料亭の特別なおもてなしの席に登場する名品となっています。
「飯碗 金縁千筋」(直径12.8×高さ9.8センチ、30万円)、「汁椀 金縁千筋」(直径12.2×高さ8.8センチ、30万円)、「皿 金縁籠目切子」(直径13.5×2.2センチ、15万円)春海商店とバカラが直接取り引きを行った1920年(大正9年)から100年目となる今年、バカラは「春海好み」を復刻し「春海コレクション」として発表しました。
1921年当時の図面。まだ残暑が続く今、クリスタルの器で贅沢な涼を感じてみてはいかがでしょうか。
手前「徳利 金縁切子」(高さ14.5センチ、33万円)、奥「徳利 金縁赤色被せ切子」(高さ14.5センチ、47万円) Information
バカラショップ 丸の内
東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビルヂング1階
表示価格はすべて税抜きです。
『家庭画報』2020年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。