家庭画報のレジェンド・レシピ 爽やかな「ご馳走サラダ」 第16回(全19回) 1958年3月号の創刊以来、家族と囲む食卓がより楽しく満ち足りたものになってほしいという思いから、『家庭画報』は膨大な数のレシピをご紹介してきました。今回の「レジェンド・レシピ」は特別編。和・洋・中の各料理界で活躍する本誌ゆかりの料理人が、「今こそおいしい料理で、皆さまに元気を出してもらいたい」という願いを込めて提案するとっておきのサラダのレシピをお届けします。
前回の記事はこちら 菜摘みの国・日本の養生サラダ
野﨑洋光さん(分とく山・主人)
健やかに暮らせることのありがたさや大切さが、改めて意識されている現代。いっそう“健康”を考えて、日々の献立を考えたいものです。古くから日本人は野山で菜を摘み、体を整えてくれる自然の恵みとして食してきました。そんな野菜が本来持っている力を生かした養生サラダの数々を、野﨑洋光さんに伝授していただきました。
野﨑洋光さん
(のざき・ひろみつ)1953年福島県生まれ。ホテルでの修業を経て、80年に東京・西麻布の「とく山」料理長に就任。89年日本料理店「分とく山」を開店し、総料理長に。現在もグループ3店舗の総料理長を務める。伝統を重んじつつも、時代に適った独創的な料理は多くの人々を魅了し、雑誌やテレビなどでも活躍。レシピが論理的でわかりやすい料理本も多数手がけている。
分(わけ)とく山(やま) 広尾本店東京都港区南麻布5-1-5
電話 03(5789)3838
焼くことで甘みを引き出した
体を温める根菜サラダ
焼き野菜の早吹き寄せサラダ
【材料・2人分】・ごぼう 10センチ長さ
・長いも 5センチ長さ
・なす 1個
・ズッキーニ 1/2本
・れんこん 1節
・にんじん 6センチ長さ
・さつまいも 1/2本
・栗 4個
・ベビーリーフ 適量
・ごまヨーグルトドレッシング(作り方は次項参照) 適量
【作り方】(1)ごぼうは表面をよく洗い、皮つきのまま3ミリ幅の斜め切りにする。長いも、なす、ズッキーニは皮つきのまま1センチ幅の輪切りにする。れんこんは、花れんこんにする。にんじんは5ミリ幅の輪切りにし、もみじの型で抜く。さつまいもは5ミリ幅の輪切りにし、硬めにサッとゆでたらいちょうの型で抜く。栗は皮と渋皮を除いて、軽くゆでておく。
(2)(1)の野菜をグリルで両面焼き色がつくまで焼く。
(3)器にベビーリーフと(2)の焼いた野菜を盛り、ごまヨーグルトドレッシングを添える。
ごまヨーグルトドレッシング
【材料(作りやすい量)と作り方】ボウルにプレーンヨーグルト100cc、みじん切りの長ねぎ1/4本分、薄口醤油大さじ1、いり白ごま大さじ2、レモン汁小さじ1を入れ、混ぜ合わせる。
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撮影/本誌・西山 航 イラスト/金子ともこ 取材・文/鈴木博美
※ご紹介した料理はあくまで家庭で作るために考案したものであり、料理店ではオーダーできません。
※各レストランの営業については、お店に直接お問い合わせください。
『家庭画報』2020年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。