核になるのは一果と2人のシーン。大切なのは一果との関係
一果(服部樹咲)を預かることで受け取れる養育費。それが目当てだっただけで、一果と向き合ってはいなかった凪沙。しかし……。目には徐々に愛情が宿り、やがて溢れ、同時に美しくなっていく。そんな凪沙を演じるにあたって、一果の存在はとても大きかったようです。
「一果と2人のシーンが、この映画の核になっていくんだなっていうのは台本を読んで感じました。大切なのは一果との関係だなと。だから、一果との芝居のときに、目をしっかり見たりとか、彼女のことを本当に守ってあげたい、いとおしいなと思うのが一番だと思って、それに努めたというか。でも、そういうふうに思わなくても、一果がホントにかわいくなってきて、あとはもうその流れで。ほとんど順撮りだったので、一果のおかげで、僕の中に少しだけかもしれないけどあった母性みたいな、お母さんみたいな気持ちに気づかせてくれて、呼び覚ましてくれましたね。
アパートに一緒にいるときとかも、すごくかわいいっていうか。なんか不思議な感覚だったんですけど。でも、その感覚って、最初に台本を読んだときもそうで。なんか涙が溢れてきて、“なんだろう、この気持ち”みたいな。なんかあやふやな、何かわからないような、でもなんかいとおしいような……。そういう気持ちがあったので、それとまったく同じ感覚で演じることができたなと思います」
撮影終了時はホッとしたのが大きく、服部さんと別れる寂しさは感じなかったとか。でも、プロモーションで会えるのが楽しみだそう。