写真/PIXTA
とにかくジュエリーを自分に当てて眺める
いろいろと書きましたが、要するに候補のジュエリーを手に取ってじーっと眺めること、どんどん手に取って触る、自分に当てて眺めることです。
不思議なもので長く眺めていると、素人の方でも何となく首を捻るような感じになるようなことがあれば、そのジュエリーはあなたに合ってないことに。それじゃ勘だけかよと言われそうですが、勘こそが最も大事なのです。美とは勘なのですよ。
それじゃ良く分からんよと言われそうですね。
そこで一つ、これは買い方の所で詳細を書きますが、
ジュエリーというものは急いで買う必要はありません、欲しいものが決まったら、あちこちの店で同じものを見て歩くこと、これが大事です。「私って衝動買いの名人なのよ」とおっしゃる方は、もう良いジュエリーに巡り合えないと思ってください。たくさんのお店でいろいろな品を見ていると、自然に善し悪しがある程度まで分かってきます。そこで決めればいいのであって、あらっ、と飛びついて買ってはいけない商品、それがジュエリーなのですよ。
次回の「ジュエリーお買い物学」は2018年1月第2週に更新予定です。お楽しみに!
山口 遼/Ryo Yamaguchi
宝石・宝飾史研究家
大学卒業後ミキモトに入社。退社後はアンティーク・ジュエリーの研究と販売に従事。真珠および宝飾品史の専門家として、新聞や雑誌に数多く寄稿。ジュエリーに関する著書多数。