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専門家に聞く、更年期の心身の不調の乗りきり方。医療から代替療法、食と運動まで

2020.10.05

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短期集中連載「WITH更年期」第1回 更年期の体の不調や心のゆらぎは女性の試練。家で過ごす時間の多い今こそ、心身のコントロール術を身につけませんか? 今回は、ホルモン量の減少を補う対策を女性医療の専門家で漢方にも詳しい関口由紀先生に伺います。

穏やかな方法から即効性のある手段まで、ホルモン力アップで心身の不調を乗りきる


関口先生

女性医療クリニックLUNAグループ理事長
関口由紀(せきぐち・ゆき)先生

山形大学医学部卒業。2005年横浜元町に女性医療クリニックLUNAを開設。複数の医院で婦人科、女性泌尿器科、乳腺外科、美容皮膚科、女性内科などトータルな女性医療を行う。15年大阪・心斎橋でも開業。

ホルモン分泌の低下が生活の質を下げる


「閉経後の女性は生殖機能を卒業し、煩わしい月経のトラブルからも解放され、自由を謳歌できる最も楽しい時期を迎えます」と語るのは、女性がいくつになっても元気できれいであることを全力でサポートする、女性医療クリニックLUNAグループ理事長の関口由紀先生です。

「55歳から75歳はいうなれば人生の円熟期。したがって50歳前後の更年期は、円熟期を健康に過ごすための準備期間となります。問題は、この大事な時期に“女性ホルモン量の減少”という避けがたい試練が訪れること。

私たちはそれによって心身にもたらされる影響を正しく知り、手段を講じなければなりません。なぜなら何もせず自然に任せていると多くの弊害が生じ、QOL(生活の質)が著しく損なわれるからです」

女性ホルモンの欠乏は泌尿生殖器の萎縮、頻尿、尿失禁、高血圧、高脂血症、骨粗しょう症、筋力低下、うつなどの要因となり、心疾患や脳血管障害を引き起こす動脈硬化や、認知症のリスクも高めます。

特に75歳を過ぎても痛みがなく動ける体でいるには、骨量と筋肉量の維持が必要不可欠です。

「生涯現役で過ごすために、更年期以降の女性がそれまで以上に意識して予防しなければならないのは、これらの症状とがん。つまり“女性ホルモン量の維持とがん検診”で、更年期から必要なエイジングケアはほぼ網羅できるのです」



更年期から必要な6つのエイジングケア


(1)血管を守る
(2)骨を守る
(3)うつ状態を防ぐ
(4)皮膚の老化を防ぐ
(5)筋肉量を維持する
(6)がんを早期に発見する
※女性ホルモンのレベルを維持することは1~5につながる



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