未来への不安が募る現代、日々の平安や安寧を願うための“心の拠り所”が求められています。
1900年、会津の地に創業して以来、仏壇・仏具・位牌の専門メーカーとして、時代に適った“祈りのかたち”を模索し続けてきた「アルテマイスター」保志康徳社長は語ります。「自分を見失いがちな時代にあって、日常生活の中で自分自身と向き合う祈りの場が必要です。しかし、現代の生活様式には、以前よりも祈る場が少なくなっているように感じます。その中で、私たちは、祈りの文化を次の世代へつなぐため、現代の暮らしに合った祈りのかたちを提案しています」
今という時代を見据えた、祈りのかたちを求めて、(1)現代の暮らしに適うモダンな「デザイン仏壇」、(2)個人の心の拠り所としての「厨子」、(3)住まいに合わせた「仏壇のリメイク」という3つのアプローチから同社が提案する祈りのかたちを全4回の連載でご紹介します。
第1回の今回ご紹介するのは「アルテマイスター」が提案する新たな仏壇の姿です。
現代のインテリアに適う「仏壇」――これが新しいスタンダード
「白虹A型フロアタイプ 墨黒」(高さ125×幅47×奥行き42cm 栓内金仕上げ)150万円 仏像、(以下makoto霞金の)香炉、花立て、リンセット、茶湯器/すべてアルテマイスター ラグ/MUNI CARPETS(MUNI南青山本店)巨匠・インテリアデザイナー内田 繁が考えた仏壇の最終解答「白虹(はっこう)」
インテリアデザイン界の大御所、内田 繁さんは、時代にそぐわなくなった仏壇を「20世紀に積み残した暮らしの宿題」と評し、晩年、その解決に情熱を注いだが、その最終的な答えがデザイン仏壇「白虹」シリーズ。現代空間に合う家具のようなシンプルさ、内部照明の光が金箔に反射し、神々しくご本尊を包み込む荘厳さ。これが現代仏壇のスタンダードだと感じさせる威厳と品格、そしてデザイン性の高さを宿す。この「白虹」をもって今の暮らしに合う「新しい仏壇」のイメージを指し示した。
「白虹C型 清白」(高さ55×幅34×奥行き32㎝ 内金仕上げ)75万円 仏像、(以下makoto萌緑の)香炉、花立て、リンセット/すべてアルテマイスターコンパクトサイズのデザイン仏壇「白虹(はっこう)C型」
内田 繁によるデザイン仏壇「白虹」シリーズの省スペースタイプ「白虹C型」。モダンな意匠のため、和室、洋室を問わず空間に調和する。
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※在庫切れの場合は、納品まで数か月程度かかることがありますので、お問い合わせの上ご確認ください。 表示価格はすべて税抜きです。 撮影/本誌・西山航 スタイリング/横瀬多美保
『家庭画報』2020年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。